浴衣(ゆかた)のきみは 尾花のかんざし
熱燗徳利(あつかんとっくり)の首 つまんで
もういっぱい いかがなんて
みょうに色っぽいね
ぼくはぼくで 胡坐をかいて
きみの頬(ほほ)と耳は まっかっか
ああ 風流だなんて
ひとつ俳句でもひねって
部屋の灯(あかり)を すっかり消して
風呂あがりの髪 いい香り
上弦(じょうげん)の月だったけ
ひさしぶりだね 月見るなんて
ぼくはすっかり 酔(よ)っちまって
きみの膝枕(ひざまくら)に うっとり
もう飲みすぎちまって
きみを抱く気にも なれないみたい
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泣くも笑うも 人生は浮世みちづれ ふたり連れ私がもしも 遅れたらあなた合わせて 足並みを肩寄せあって 捜したい…しあわせ坂は きずな坂濡れて駆け込む 軒先で隣り
がんと一発 張り倒されて人は痛さに はじめて気付くとことん落ちても 底があるいいさ底から 這いあがれ元気をだしなよ 人生勝負晴の舞台は これからだ一と二を足しゃ
空 海 山 美しいまま川 森 風 微笑んで君たちのことを 忘れてはいないよいつまでも友だちと 約束するから鳥 花 雲 美しいまま月 星 虹 微笑んで君たちがくれ
苦労かけたと あなたは言うが涙は心の 貯金箱いいの いいのよ 倖せを今は使わず 貯めておくあなた そこまで そこまで春がいつまでも約束ね 桜みち昔ばなしに 笑っ
わたしは 生き方を 迷わないたとえ 雨に濡れて 風に吹かれても涙 あふれた 悲しみも人を 憎んだ 苦しみもあゝ 忘れましょう そっと水に 流しましょう朝の光に
あんたは きっと 弱虫だからひとりの 心に 住めない人ね私の涙に 恋唄流し酔えば 泣き出す 未練酒それでもさ それでもね生きてたうちで 一番だった帰っておいでよ
あんたの情を 背中にしょって歩いて行きます おんな道雨が降ったら あいあい傘で浪花八景 戎橋がんばりや……がんばりや……がんばりゃ あしたは晴れになる一本惚れた
北風に凍えて ひざを抱き酒でぬくめる 日もあるさ泣いていいから 前をみろ寄道 裏道 日かげ道ままにならない 浮世でも夜が明ければ 朝がくる君の涙は おれがふくお
手さぐりをしてきたけれど 何かを信じ歩いてきたのね あなたとふたり苦労もいまでは 霞(かすみ)になって女に生れて 良かったわ解るでしょ 解るでしょ もう大丈夫…
「小倉生まれは玄海の 荒波育ちで気が荒い中でも富島松五郎は 男の中の男だと人にも呼ばれ我もまた 暴れ車の名を背負い男一代千両の 腕なら意地なら度胸なら一度も負け
槍は錆びても 此(こ)の名は錆びぬ男玄蕃の 心意気赤穂浪士の かげとなり尽す誠は 槍一筋に香る誉れの 元禄桜姿そば屋に やつしてまでも忍ぶ杉野よ せつなかろ今宵
貧しさも つらくない四畳半にも 夢がある嘘をつかない 約束で肌を寄せあう 二人なら死にましょうか 生きましょうか生きましょう 生きましょう互いに 巡り逢えただけ
まっかに燃えた 太陽だから真夏の海は 恋の季節なの渚をはしる ふたりの髪にせつなくなびく 甘い潮風よはげしい愛に 灼けた素肌は燃えるこころ 恋のときめき忘れず残
紅い灯青い灯通天閣の、此処は浪花の天王寺。女房子どもを質入れしても、将棋さしたい阿呆なやつ。貧乏手づまり千日手、それで惚れてついてゆく、小春、三吉の物語…。苦労
ぽつり ぽつりと 降りだした雨に男は何故か 女を想うひとり ひとりで 飲みだした酒に夢を浮かべて この胸に流すヤーレン ソーランョ 都会の隅でヤーレン ソーラン
泣いているのか 夜更けてひとりよ遠い空見てネ 口紅(べに)の花 ダンチョネお酒はぬるめの 燗(かん)がいい肴(さかな)はあぶった イカでいい女は無口な ひとがい
酒も呑めなきゃ 女も抱けぬそんな どアホは死になされこの世は呑ん兵衛が 引き受けたあの世はあんたに まかせたぜ男浮名の エー 春団治「わいは女が好きゃ ほんまに
エンヤサノサッサー エンヤエンヤノサノセ エンヤノサノセサーエ格子造りに 御神燈下げて兄貴ゃ家かと 姉御に問えば兄貴ゃ二階で 木遣りの稽古音頭とるのは アリャう
小倉生まれで 玄海育ち口も荒いが 気も荒い無法一代 涙を捨てて度胸千両で 生きる身の男一代 無法松空にひびいた あの音はたたく太鼓の 勇駒山車(だし)の竹笹 堤
めぐり逢えたの 最後の人に恋も少しはそうよ してきたけれどあなたはすべてが すべてがちがう優しい心 引かれる愛情(ちから)惚れた男で 女はかわるもしも夢なら あ