神野美伽
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富士川慕情 – 神野美伽
川沿いの 道を歩けばそよ風が 髪にやさしいこの道の 青い木立(こだ)ちに思い出が ふるえてるあゝ夏の日の たそがれどきだった泣きながら 別れたふたり富士川(ふじかわ)の まつりの笛が今もなお とおくきこえる あの橋を 渡りましょうか富士川が とてもきれいねあの人も 思い出すでしょう清らかな 恋の月日をあゝさよならの わけさえ知らないでいつまでも 泣いてた私少しだけ 過去にもどってもう一度 逢ってみ…
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なかとみ音頭 – 神野美伽
雲が流れる 富士見の山に サテ千鳥鳴きます 屏風岩 ヨイショ コラおらがふるさと 中富町は仲がよいよい 和む町 和む町 ソレ シャンシャン シャシャンと手を打っておどりましょうよ うたいましょう 城は菅沼(すがぬま) お不動様も サテ歴史伝えて 世を護る ヨイショ コラおらがふるさと 中富町は仲がよいよい 夢の町 夢の町 ソレ シャンシャン シャシャンと手を打っておどりましょうよ うたいましょう …
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天の意のまま – 神野美伽
人は情と慈(いつく)しみ生きる証(あかし)は 他に無い花に生れりゃ 散ればいい蝉に生れりゃ 泣けばいい命惜しむな 惜しむな命天の意のまま 俺は俺 百年の夢見れどすべて大地(つち)に還り人間(じんかん)到る処に青山(せいざん)ありと‥ 人は誠と幻(まぼろし)と麦めし喰らう 他に無し空が恋しけりゃ 雲になれ海が愛(いと)しけりゃ 貝になれ命惜しむな 惜しむな命天の意のまま 俺は俺 命惜しむな 惜しむな…
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弟よ – 神野美伽
ひとり暮らしの アパートで薄い毛布に くるまってふと想い出す 故郷のひとつちがいの 弟を暗い 暗い眼をして すねていた弟よ 弟よ悪くなるのは もうやめてあなたを捨てた わけじゃない かれこれ二年ね あの日から夢がないから 恋をして今じゃ男の 心さえ読めるおんなに なりました遠く 遠く離れて 暮らすほど弟よ 弟よささいなことが 気にかかるあなたを捨てた わけじゃない 暗い 暗い眼をして すねていた弟…
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夜が泣いてる – 神野美伽
男ひとりの 屋台酒月も詫びてる 影法師夜が泣いてる 胸ん中たったひとつの 純情を聞いてくれるか なぁお前 夢にはぐれた この都会(まち)はいつかさらばの 惜別歌(わかれうた)夜が泣いてる 山彦がたったひとつの 俺の駅舎(えき)一度来ないか なぁお前 人に縁(えにし)が 運命(さだめ)ならきっと落ち逢う 天の川夜が泣いてる 流れ星たったひとつの 人生に灯りくれるか なぁお前 人気の新着歌詞 しあわせ…
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十九の春 – 神野美伽
私(わたし)があなたにほれたのはちょうど十九の春でしたいまさら離縁(りえん)というならばもとの十九にしておくれ もとの十九にするならば庭の枯木を見てごらん枯木に花が咲いたなら十九にするのもやすけれど みすて心(こころ)があるならば早くお知らせ下さいね年も若くあるうちに思い残すな明日(あす)の花 一銭(せん)二銭(せん)の葉書さえ千里万里と旅をする同じコザ市に住みながらあえぬ吾(わ)が身のせつなさよ…
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オホーツクの舟唄 – 神野美伽
何地から 吹きすさぶ 朔北の吹雪よわたしの胸を刺すようにオホーツクは 今日も 海鳴りの中に明け 暮れてゆく 父祖の地のクナシリに長い冬の夜があける日を白いカモメが告げるまで最涯の茜の中で わたしは 立ちつくす何故か 眼がしらの涙が凍るまで オホーツクの海原ただ白く凍て果て命あるものは暗い雪の下春を待つ心 ペチカに燃やそ哀れ東にオーロラかなし 最涯の番屋に 命の火チロチロトドの鳴く夜は いとし娘が瞼…
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勝手にしやがれ – 神野美伽
壁ぎわに寝がえりうって背中できいているやっぱりお前は出て行くんだな 悪いことばかりじゃないと想い出かき集め鞄につめこむ気配がしてる 行ったきりならしあわせになるがいい戻る気になりゃいつでもおいでよ せめて少しはカッコつけさせてくれ寝たふりしてる間に出て行ってくれ アア アアア アアア アアアア アアア アアア アア バーボンのボトルを抱いて夜ふけの窓に立つお前がふらふら行くのが見える さよならとい…
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アカシアの雨がやむとき – 神野美伽
アカシアの雨にうたれてこのまま死んでしまいたい夜が明ける 日がのぼる朝の光りのその中で冷たくなった わたしを見つけてあの人は涙を流して くれるでしょうか アカシアの雨に泣いてる切ない胸はわかるまい思い出の ペンダント白い真珠のこの肌で淋しく今日も あたためてるのにあの人は冷たい瞳(め)をして 何処かへ消えた アカシアの雨がやむとき青空さして鳩がとぶむらさきの 羽の色それはベンチの片隅で冷たくなった…
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旅の宿 – 神野美伽
浴衣(ゆかた)のきみは 尾花のかんざし熱燗徳利(あつかんとっくり)の首 つまんでもういっぱい いかがなんてみょうに色っぽいね ぼくはぼくで 胡坐をかいてきみの頬(ほほ)と耳は まっかっかああ 風流だなんてひとつ俳句でもひねって 部屋の灯(あかり)を すっかり消して風呂あがりの髪 いい香り上弦(じょうげん)の月だったけひさしぶりだね 月見るなんて ぼくはすっかり 酔(よ)っちまってきみの膝枕(ひざま…