酒も呑めなきゃ 女も抱けぬ
そんな どアホは死になされ
この世は呑ん兵衛が 引き受けた
あの世はあんたに まかせたぜ
男浮名の エー 春団治
「わいは女が好きゃ ほんまに好きゃー、
世間の奴らはわいのことを女たらしとか
後家殺しとか云うけど
アホぬかせ女もこしらえんと金ばっかりためる奴は一人前の
芸人とは云わんわいうまいもん喰うて飲みたいもん飲んで女が惚れてきたら
こっちも惚れたるこれがほんまの芸人や…
何やて税金払わんよって差押えに来たてか
ああ何ぼでも押えてやけど云うとくで
そこらの品物にぎょうさん紙はっても無駄なこっちゃはるんやったらな
わいの口に一枚はった方が ねうち有るでわいはなァ
この春団治はなァ口が身上や」
人情小咄(こばなし) おいろけばなし
口も八丁 手も八丁
女房は捨てても 捨て切れぬ
八方破れの 寄席(よせ)太鼓
いのち捨身の エー春団治
「どいつもこいつもわいの心のわかる奴は一人も居らへん
女房まであいそつかして出て行きくさった
えーわい春団治のねうちのわからん様な女房なんかいらんわい
わいは高座に命を賭けてるんや
女房がなんじゃい子供がどないしたちゅんじゃい
わいの女房は落語じゃい」
拗ねてせばめた 浪花の空に
何んで丸ァるい 月が出る
ほろ酔い気嫌の 屋台酒
よろけてひと足 また三足
ホロリ涙の エー 春団治
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道 – 神野美伽 北風に凍えて ひざを抱き酒でぬくめる 日もあるさ泣いていいから 前をみろ寄道 裏道 日かげ道ままにならない 浮世でも夜が明ければ 朝がくる君の涙は おれがふくお
黒髪 – 神野美伽 手さぐりをしてきたけれど 何かを信じ歩いてきたのね あなたとふたり苦労もいまでは 霞(かすみ)になって女に生れて 良かったわ解るでしょ 解るでしょ もう大丈夫…
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昭和最後の秋のこと – 神野美伽 貧しさも つらくない四畳半にも 夢がある嘘をつかない 約束で肌を寄せあう 二人なら死にましょうか 生きましょうか生きましょう 生きましょう互いに 巡り逢えただけ
真赤な太陽 – 神野美伽 まっかに燃えた 太陽だから真夏の海は 恋の季節なの渚をはしる ふたりの髪にせつなくなびく 甘い潮風よはげしい愛に 灼けた素肌は燃えるこころ 恋のときめき忘れず残
酔歌(ソーラン節入り) – 神野美伽 ぽつり ぽつりと 降りだした雨に男は何故か 女を想うひとり ひとりで 飲みだした酒に夢を浮かべて この胸に流すヤーレン ソーランョ 都会の隅でヤーレン ソーラン
舟唄~ダンチョネ節入り~ – 神野美伽 泣いているのか 夜更けてひとりよ遠い空見てネ 口紅(べに)の花 ダンチョネお酒はぬるめの 燗(かん)がいい肴(さかな)はあぶった イカでいい女は無口な ひとがい
美伽の木遣りくずし – 神野美伽 エンヤサノサッサー エンヤエンヤノサノセ エンヤノサノセサーエ格子造りに 御神燈下げて兄貴ゃ家かと 姉御に問えば兄貴ゃ二階で 木遣りの稽古音頭とるのは アリャう
惚れた男で女はかわる – 神野美伽 めぐり逢えたの 最後の人に恋も少しはそうよ してきたけれどあなたはすべてが すべてがちがう優しい心 引かれる愛情(ちから)惚れた男で 女はかわるもしも夢なら あ
おんなの波止場 – 神野美伽 鴎が低く飛ぶ 夕陽が窓染める汽笛が遠くで 風に泣く今は逢えない あの人なのにいつか帰って 来るようで未練ごころを 断ち切れずあれから何年 おんなの波止場薄紅そっ