生活の設計

昼に起きれば – 生活の設計

昼間を過ぎて目覚め あついお茶を点てる
誰もが自分の思い通り いくと疑わぬ

戯れのお喋りの一つでさえ許されぬ場所で
すれ違う人の顔よく見れば 生まれた街を浮かべ憂いているの

こぬか雨はもう止み 出かける支度を
快速列車は見送り 鈍行で向かおう

不揃いのスマイルを持って
お揃いの悲しみ持って
確かめたい あなたのこと
今はゆっくりでも足を前に出せれば

放たれた街はもう人熱れで摩天楼の汗が
滴り落ちる 夕方と夜の間を抜ける風がそれを乾かす

昼間を過ぎて目覚め あついお茶を点てる
白い部屋から眺める花は何の色

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雨の匂いはメッセージ – 生活の設計

街路樹の影で二人はおぼろげな未来を撫でていた急行列車 乗れなくても平気だった性懲りも無くこの街は想い出たちを映したがりで幾千回目 の再放送を眺めて静かな痛みの季

海辺のできごと – 生活の設計

フロントガラス越しの雨染みを指でなぞってみる冷たい感触とだけいま戯れあってる国道の上を跳ねる枯葉たちは次はどの街へ行く 風よ 私の心も運んで誰かが退屈しのぎに落

永夜想街 – 生活の設計

二人が今までのこと すべて忘れていくなんて泡沫(うたかた) つまり終わりに向けて進んでた季節ねえ、あなたの本当の気持ちを教えてよ いつかは永い夜でも涙ひとしずく

季節のつかまえ方 – 生活の設計

昨日から開けたまんまの窓を通り運ばれる季節の名前を教えてこの街から出ていくあの子ホームのベルはちょうど鳴り電車は急ぐすべての言葉が儚いと知るために出逢う

ありふれた銀河 – 生活の設計

忘れかけてた季節の中に 笑い転げた言葉が浮かんでる飛び込み台に登る彼女が描く曲線 飛沫が跳ね上がる だけ 僕はまだ浅めのソファに腰掛けイメージする午後どんなこと

むかしの魔法 – 生活の設計

華々しい季節が街を包んでもだらしなく横たわる 想い出たちがシャツの襟を掴んでる悲しい夜でも棚からひとつかみ今はもういない誰かが僕にかけた魔法はとけないまま胸の中

キャロライン – 生活の設計

陽のあたらぬ場所まで逃げ込んでもどこまでもついてくる46億フィートのベイベーこの街のムードじゃ僕らはなんか出会える気がしないや熱がいつまでも下がらない私とまとも

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