清家千晶

-afternoon- – 清家千晶

陽が高くあって先に目覚めた 午後
手を握り返す力も無い 君の瞳は
かたく閉じ、覗き込み事すら
できない。

昨日を置きざりにしてきた様な
少し薄情な部屋を見回す
そして君のまつげの先の粒
その角度を確かめる。

君のどんな裏切りも含めて
私は切実に願う

-afternoon-
早く 目を覚まして
darling.

今、心細い気分で居ること
今、透明の影が落ちてきて
君の見ている夢を知りすぎている
私のバランスも知って

1度も 言えない言葉があって
いつの時も思う どうか…

-afternoon-
早く 目を覚まして
darling.

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