清家千晶

まばたき – 清家千晶

真昼の粒子で遠く歪む色彩
目を眩ませる為のピンクの花びら
空に手をのばして雲をはらう行為
まだ一度も君を守れたことがない。

君とのぞく夜のその色の深さだけが
やさしいとしか分からない
泣きつづけないように
たった独りの私を救うような
君の蒼が見たい

それでも太陽の居場所を探しつづける
月は飽和するのを拒んでくり返すから
私は水面を揺らす言葉しか云えない
まだ一度も君に想いを遂げられない

君の躰にある水滴の全てから
マーブルの空気が溶けて
泣きつづけないように
たった独りの私を救うような
君の蒼が見た

今、沈黙の中に 同じメロディーを聴いている
君と私のまばたき
次の瞬間の その眼に映る世界だけは
どうか何か救うように

いつか、共鳴の中 同じ蒼を映し出した
君と私のまばたき
次の一瞬の その耳に響く世界だけは
どうか何か救うように

真昼の粒子で遠く歪む色彩
目を眩ませる為のピンクの花びら
空に手をのばして雲をはらう行為
君が今、生きているその尊さを感じるよう…。

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