志方あきこ

レプリカーレ – 志方あきこ

Ma gli uomini non si accorsero di nulla
けれど 人々は 何一つ 気付くことなく

黒い空を裂いた 三日月は白く
そっと枝を飾り 暗い森照らした

赤い 果実齧(かじ)り 見渡した街は
誰も訪れない 朽ち果てた王国

目を閉じて心深く 聴こえだす痛みたち ざわめく

――――――共鳴シテ 環ヲ描イテ 想イ アフレ ハジケル

哀しみに囚われ 苦しみに縛られ
永久(とわ)の 夜を 彷徨(さまよ)うの
砕け散った世界 静寂(しじま)に零れ落ち
蒼い 炎 咲かせ 誘うよ

滅びの 記憶が 私に 木霊する

Gli avvertimenti per gli uomini si susseguirono:
警告は次々と 扉を叩いた
Gli uccelli caddero dal cielo
鳥は 空から落ちてゆき
Gli alberi seccarono uno dopo l’altro
木々は 次々に枯れて
Gli animali scomparvero dalla foresta
獣は 森から消えていった
Ma gli uomini non si accorsero di mulla
けれど 人々は 何一つ 気付くことなく

瑠璃に染まる 蔦草は長く
欠けた天窓へと 絡み合い伸びてゆく

降り注ぐ 嘆きたちを
何一つ 掬う事できず 立ちすくむ

砕け散った世界 静寂に零れ落ち
蒼い 炎 押し寄せて
逃れられぬ悪夢 闇夜を埋め尽くし
惑う 心 歪み 乱される

明日を 無くして 何時まで 夢見るの

Il cielo fu avvolto da nubi oscure
空は 暗い雲に包まれ

La terra gemette in silenzio
大地は 静かに唸(うな)りだした

Ma gli uomini non si accorsero di nulla
けれど 人々は 何一つ 気付くことなく

Fu cosi che scoppio la catastrofe
やがて 大いなる炎いは 解き放たれ
Gli uomini, senza neppure il tempo per pregare
祈る時間さえも 与えられずに
Le citta, coperte dal velo della morte
都は 死の帳に 包まれた

Replicare どうして
苦しみの輪廻は 続くの
Replicare どうして
哀しみの連鎖は 止まらない

滅びの 記憶が 私に 木霊する
逃げる事も 出来ず 今
哀しみに囚われ 苦しみに縛られ
永久の 夜を 彷徨い続けてる

砕け散った世界 静寂に零れ落ち
蒼い 炎 押し寄せて
逃れられぬ悪夢 闇夜を埋め尽くし
惑う 心 歪み 乱される

狂える 時間が 私を 呪縛し
壊れて 繋がり 彼の日は 繰り返す

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