徳山璉
侍ニッポン – 徳山璉
人を斬るのが 侍ならば
恋の未練が なぜ斬れぬ
のびた月代 寂しく撫でて
新納鶴千代 にが笑い
昨日勤王 明日は佐幕
その日その日の 出来ごころ
どうせおいらは 裏切者よ
野暮な大小 落し差し
流れ流れて 大利根越えて
水戸は二の丸 三の丸
おれも生きたや 人間らしく
梅の花咲く 春じゃもの
命取ろうか 女を取ろか
死ぬも生きるも 五分と五分
泣いて笑って 鯉口切れば
江戸の 桜田 雪が降る
人を斬るのが 侍ならば
恋の未練が なぜ斬れぬ
のびた月代 寂しく撫でて
新納鶴千代 にが笑い
昨日勤王 明日は佐幕
その日その日の 出来ごころ
どうせおいらは 裏切者よ
野暮な大小 落し差し
流れ流れて 大利根越えて
水戸は二の丸 三の丸
おれも生きたや 人間らしく
梅の花咲く 春じゃもの
命取ろうか 女を取ろか
死ぬも生きるも 五分と五分
泣いて笑って 鯉口切れば
江戸の 桜田 雪が降る
かけたテントも 色あせて俺がたよりの 喇叭もさびた破れ太鼓も 旅すりゃ可愛い泣くながんばれ 五人のジンタ街にゃちらちら 灯がついた思い出させる あの娘のことをど
とんとんとんからりと 隣組格子を開ければ 顔なじみ廻して頂戴 回覧板知らせられたり 知らせたりとんとんとんからりと 隣組格子を開ければ 顔なじみ廻して頂戴 回覧
世界五大洲 果(は)てから果てへ船は浮気な 吹く風次第帰る塒(ねぐら)の この浮寝鳥港みなとの 潮垢(あか)おとすカンカン虫は 可愛いゝね煤(すす)で黒うてもよ