春は牡丹餅(ぼたもち)よ 秋は萩(はぎ)の餅
おしえてくれた その母は
家を守って 津軽にひとり
きっと今年の お花見は
元気みやげで かえるから
待ってゝよ 待ってゝよ ねぇ母さん
強い母だけど 涙もろくなり
あなたも町を 出るのかと
あの日淋しい ため息ついた
雪がふる夜の いろり端
途切ればなしの つゞきなど
聞かせてよ 聞かせてよ ねぇ母さん
ふるい停車場に かすむ岩木山
えはがき見れば まぼろしの
背丈(せたけ)ちいさな 姿がうかぶ
都会ぐらしが 身について
遠くなります ふる里が
逢いたいよ 逢いたいよ ねぇ母さん
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木枯らしが 春吹き寄せるしょっぱい涙が 花になるのね山の吊り橋で 妹たちが泣いて手を振った 幼い瞳便りもしないが がんばってるよ…あれから何年 過ぎたでしょうか
それは昨日の夜 サンタのおじさんが重い袋 肩にかついでそっとお部屋に 入ってきたらママは寄り添いながら やさしくキッスしてとてもうれしそうに お話してるでもその
さあ あなたから メリー・クリスマスわたしから メリー・クリスマスSanta Claus is comin' to townね… 聞こえてくるでしょう鈴の音が
親のしうちを 怨(うら)むじゃないが何の因果(いんが)で 街道やくざ愚痴(ぐち)は言うまい 男じゃないか……野暮でござんす 野暮でござんす 番場の旅がらす軒(の
世間という字が 読みきれなくてつまずき転んだ うきよ坂生きてりゃきっと いい日も来ると涙ぬぐった 裏通り人生しみじみ… 人生しみじみ…夢のにがさを 噛みしめる
涙じゃないのよ 浮気な雨にちょっぴりこの頬 濡らしただけさここは地の果て アルジェリヤどうせカスバの 夜に咲く酒場の女の うす情け歌ってあげましょ わたしでよけ
ネオン海峡 ながれ船ながれ船には 酒場が港おまえと添寝を したいぜと口説いてあんたは それっきり恋の盛り場 ギンザ海峡きょうも夜がくるネオン海峡 雨しぶき荒れり
花と嵐の 人生ふりむけば波の数ほど 苦労もありました笑い話に できるのはあんたと一緒に 生きたから…幾歳(いくとせ)を…想い出させる ふたりの船唄よ昭和みなとで
古いアルバムめくりありがとうってつぶやいたいつもいつも胸の中励ましてくれる人よ晴れ渡る日も 雨の日も浮かぶあの笑顔想い出遠くあせてもおもかげ探してよみがえる日は
風よ風 山背(やませ)の風よ伝えてよ 私が待ってるとひと夜の恋に 身を焦がされて女がひとり 塩屋崎あの日の船を 泣きしめて波よ波 重なる波よ伝えてよ 信じて待っ
心の花を 枯らさないで涙あふれる つらい時でも枯らさないで 自分の花を雨に打たれても 風に吹かれても負けない強さ …見上げる夜空の 星の数よりも幸せはあるよ 信
おでんみたいな あんたと私浮気なちくわ 頑固ながんもお鍋の底でも 寄り添って浮いて沈んで また浮いていい事も 悪い事もほどよく煮ればわがや自慢の 愛になる 愛に
誰を探して ここまで来たと私を呼ぶよな 三陸かもめ宮古 八戸 夏から秋へあなた尋ねる 旅まくら波の こころ 冷たやああ ああ ああ 素肌が寒い津軽海峡 海から暮
いつもの駅でいつも逢うセーラー服のお下げ髪もうくる頃 もうくる頃今日も待ちぼうけ明日がある 明日がある 明日があるさぬれてるあの娘コウモリへさそってあげよと待っ
遠く離れた 故郷からは放つ光が まぶしい都会(まち)よだけどこうして 暮らしてみれば派手なネオンが 目に痛い古い畳の アパートで 意地を通した 親不孝錦かざれず
ジングルベルが 鳴る頃は 売れない歌手も 稼ぎ時あの夜は日野から 八王子 スナックまわり歌ったわお呼びがかかる それまでは お店の裏が控室冷たい風に 肩を抱き
遠い浮雲 追いかけ背のびして転びかけては またすがる「ごめん ごめんねおまえが 一番さ…」ひとこと言われりゃ 嬉しくてあんたと越えたい この世の水たまり誰か泣い
着たきり雀と 極楽トンボひと目惚れして なんとやらどこにとりえと 聞くだけ野暮やないない尽くしの このご時世に…あんじょうやれたら えやないの縁がありゃこそ 人
海が割れるのよ 道ができるのよ島と島とが つながるのこちら珍島(チンド)から あちら芽島里(モドリ)まで海の神様 カムサハムニダ霊登(ヨンドン)サリの 願いはひ
惚れて 惚れて惚れていながら 行くおれに旅をせかせる ベルの音つらいホームに 来は来たが未練心に つまづいて落とす涙の 哀愁列車燃えて 燃えて燃えて過ごした 湯