ジングルベルが 鳴る頃は 売れない歌手も 稼ぎ時
あの夜は日野から 八王子 スナックまわり歌ったわ
お呼びがかかる それまでは お店の裏が控室
冷たい風に 肩を抱き ビールケースに埋もれてた
寒い夜 あといくつ 越えれば 夢が叶うやら…
「お疲れさん」とマスターが 放って投げた パンの耳
サンドウィッチの 切れはしを 油で揚げた パンの耳
あ~くやしいね みじめだね マスター悪気ないけれど
いつかは売れてやるんだと 心に誓った夜だった
ドレスに上着ひっかけて お店をあとにする夜更け
千円札のご祝儀は 三軒分で片手だけ
買う人もない カセットを 鞄にうんと 詰め込んで
今日こそ気前のいい人に 会えるか、なんて 甘かった
ため息は やめにしよ 幸せ逃げてしまうから…
だぁれもいない公園の ベンチに座り あおぐ空
ひとくち食べた パンの耳 砂糖のついた パンの耳
あ~シャクなのに 懐かしい 子供の頃が よみがえる
給食のこして帰るたび 母さん作ってくれたっけ
「お疲れさん」とマスターが 放って投げた パンの耳
サンドウィッチの 切れはしを 油で揚げた パンの耳
あ~くやしいね みじめだね マスター悪気ないけれど
いつかは売れてやるんだと 心に誓った夜だった
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写真(あるばむ) – 天童よしみ 木枯らしが 春吹き寄せるしょっぱい涙が 花になるのね山の吊り橋で 妹たちが泣いて手を振った 幼い瞳便りもしないが がんばってるよ…あれから何年 過ぎたでしょうか
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ふたりの船唄 – 天童よしみ 花と嵐の 人生ふりむけば波の数ほど 苦労もありました笑い話に できるのはあんたと一緒に 生きたから…幾歳(いくとせ)を…想い出させる ふたりの船唄よ昭和みなとで
涙そうそう – 天童よしみ 古いアルバムめくりありがとうってつぶやいたいつもいつも胸の中励ましてくれる人よ晴れ渡る日も 雨の日も浮かぶあの笑顔想い出遠くあせてもおもかげ探してよみがえる日は
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