唯
せっかち – 唯
「やっぱりやめときゃよかった」
なんて言うんだろう
「だからどうしたって」
何で言い返せないんだろう
私はね、きっと愛されて育って
守られてたんだ何となくね
社会はね、ずっと大きく冷たくて
ため息を吐いた街の隅で
ふと、優しさを差し伸べた
独り善がりの結末「無風」
「やっぱりやめときゃよかった」
なんて言うんだろう
リセットボタンをそっと押せたらどうなるんだろう
くだらない事ばかり
脳裏に浮かんでは消えていくんだ
何でこうなっちゃうかな
どこかに沈んでいく様な夢と思えて
ぼんやりと見えたあの光が好きで
「やっぱりやめときゃよかった」
言うのはやめるよ
リセットボタンをケースに入れたらもう出かけよう
くだらない事ばかりだって私には生き甲斐なんだ
そんなせっかちの気まぐれ
お嫌いですか?
性格なんてそうそう変わらない
注いでくれた愛情の中で
気付かないうちに忘れてしまってた
電車に乗って流る景色に
ここで、ここで、思い出を辿る
手に入れた意味
不確かな自信
もうこれ以上の現実を歩く
様々なドラマしかと受け止めよう