赤い実のなる 秋の日を
知らずに白い 花びら散らす
花ざくろ… 花ざくろ…
別れたおまえに 似てる花…
抱けば折れそな 細い肩
想い出させる 夕空(そら)のあかね雲
何も言わずに 微笑(ほほえ)んで
つめたい夜風(かぜ)に 黙って耐えた
花ざくろ… 花ざくろ…
あの日のおまえの ぬくもりを…
遠くはなれて 今わかる
男ごころを 独(ひと)り詫(わ)びる酒
今度逢えたら 愛せたら
二度とは その手 離しはしない
花ざくろ… 花ざくろ…
いまでも おまえは いのち花…
呼べばせつない 面影に
星が流れる 旅の夜明け空
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空の青さに叶うような一途な心でいたかった誰かのためにできることを自分の夢にしたかったつまづいた石さえ拾ってやれる大きな手しかないけれど笑わば笑え 笑えばいいどん
咲いたって 燃えたって恋は はかない 一年草といつか覚えた ひとり酒叱ってください 好きならばちいさな春の 陽だまりであなたに染まりたい おんな千日草ゆきずりに
悲しいことに 出逢ったらここへおいでよ 隣においで夢をどこかへ 落としたら泣きべそ連れて 隣においで夕やけ小やけ しあわせがかくれているなら 出ておいでほら涙の
面影に 飲む酒なのか未練を捨てる 酒なのかわざと冷たく 背を向けたのに男ごころが 咽(むせ)ぶ夜半(よわ)あゝ 惚れてせつない 他人(ひと)の花迷い舟 なぜ身を
よせよ 今さらそんなこと出来はしないさ無駄な努力はよしとくれ疲れが出るだけどんなにおまえを愛していたか左の手首の傷跡に 俺の弱さを見つけもろく崩れる二人の愛の予
萩の花の 思い出はふるさとの気比の ともしびたそがれに 心ほのかにくちずさむ くちずさむ 母のあの童唄萩の雨に ぬれながらあの駅で 消えた初恋逝く秋の 時雨ひと
眉月(まゆづき)の舟に揺られ流れ着く夢の果て一度の逢瀬 許したら二度が三度に続くもの弦月(ゆみはり)の月の先がよこしまな紅を引く悪い女になったのはずるい男のせい
ちいさな生命が 生まれたときパパは決めたよ おまえの青空になるんだとおいで パパの膝のうえ散歩にゆこうか 肩車パパはおまえの 遊園地だからすくすく育て のびのび
折れた薔薇を挿してもさみしさは変わらないのに続きのない夢でもまた二人飾りたがるついてもいい嘘だけくちびるに並べた後でいましかない涙でやさしさを傷つけてみる強く抱
あなたのそばにいれば 心が休まるのは 何故背中越しでもいいから 近くに座らせてギターを弾いてそばで あなたの手作りの曲(うた)を一緒にハモらせて 素敵な横顔にい
忘れるために 飲む酒はかならず 想い出酒になる消しても消えない 心の傷に酒尽尽 酒尽尽しみじみ 人生 秋の夜雪降る街で 飲む酒はだんまり だるまの酒になるかえら
雪の日に 紙漉く女の背中で泣く 児の重さこんな好い児を 忘れたお方夜道に迷って いるのでしょうか由良川の 水がゆるんでどかっと春が 来る前に坊やの父御 戻りゃん
林檎の樹の下 泣いてた君はとける雪より きよらな瞳ふるさとよ ふるさとよ忘れられない 思い出がある呼べばせつない 人がいる螢を追いかけ せせらぐ道を君は浴衣の
どれくらい来た道なのだろう流れる雲は時を語ることはないどこまでと決めて行くわけでもなく重ねる日々にひとりなにを信じるあゝ夢はるか未だ 道半ば歩けば歩くほどひろが
ふと見れば頬の影にひとすじの涙の跡幸せを守れたのか問いかけてせつなくて夢はまだ名残り花時にただ忘れ花それがなぜかは訊かないけれど君はともしび心を照らすたったひと
燃えつきやしないさみしさのせいで心がからだに突き放されてゆく愛されることに飢えているだけさ女になんか生まれたばかりに無傷のままでは恋は叶わないあゝ堕ちてゆく太陽
謀(はか)りごとに疲れて浮き世にも馴染めずひとりこの街を彷徨(さまよ)っているよ負け犬じゃないかとおまえを責めたけどいくじがないのは俺の方さ覚えているか あの安
さみしい夜のそばに置く根もない花の深い彩(いろ)交わした肌に散らすのは夢を知らない空心(そらごころ)好いても 好いても好いてはくれない人でしょうどうせ一輪挿し咲
眉月(まゆづき)の舟に揺られ流れ着く夢の果て一度の逢瀬 許したら二度が三度に続くもの弦月(ゆみはり)の月の先がよこしまな紅を引く悪い女になったのはずるい男のせい
また夕闇の空を伝う流れ星逢えないと知りながら待つ人がいる思いを 紡ぐ糸は風を凌ぐ衣(きぬ)になる戻れぬ日々ならば涙に羽織れと忘れてしまえるならどんなに楽だろう憎