ねえ、なぜあなたは
側にいて夢を見るの
その問いに答えてくれぬまま
木々は芽吹き始め
豊かな色が弾む
しぼりたてのこの街に
まるで何も思わないかのように
遠くを見つめている
若さを忘れたような
振る舞いに目をそらす
あなたが隣で
笑う顔を見つめていると
気づかぬ間に経った時間を取り戻すみたい
たとえばあなたが此処を去っても私は
きっと
いつまでもあなたを忘れずに思うでしょう
もう一度だけで良いから
その声を聞かせてよ
色濃くなり始めた
季節なのに逆らうかのように
色めく私は静けさに研ぎ澄ますの
それでもあなたが此処を去っても私は
きっと
いつまでもあなたを忘れずに思うでしょう
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