イダセイコ

花 – イダセイコ

どこから来たのか それも何かの縁
根を張り 地を割り お日様の下
葉を揺らすだけ

風になじられ 砂にまかれて
逃げるも隠れも しないのか できないのか
それもまた運命と ただただ静かに

花は 花は 花として
生まれ生きながら その生命を
ひたすらに 紡ぐだけ
花を愛でるのは 人の仕業
朝 夜 また朝 いのちある限り

春咲き 茂る夏 秋枯れ 冬凍てつく
輪廻か 運命か 四季は巡る
休むこともなく

空を仰いで 雨に打たれて
願わくばの夢など みるのかみれないのか
一途に 葉を広げ ただただ静かに

花は 花は 花として
誰がため 咲き初める 刹那のため
どの花も それぞれに
より好みするのは 人の性か
おのおの 誇らかに 尊ぶべき 花
花は 花は 花として
生まれ生きながら その生命を
ひたすらに紡ぐだけ
真理はにたりて 人も同じ
おのおの 誇らかに 尊ぶべき生命

花も 人も それとして
生まれ生きながら その生命を
ひたすらに紡ぐだけ いのちある限り いのちある限り

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