のの

横顔 – のの

ああ君は
可愛い顔して僕を
引っ掻きに来ただけ
無邪気に
じゃれる隣でいつも
愛らしい横顔を見てる

足音を立てないで
びっくりさせないように
人見知りで臆病な君のうしろ
キライなものはたくさん
好きなものはちょっとだけ
ひとすくいのスプーンに
ぼくも乗せてはくれないか

ああ君は
可愛い顔して僕を
引っ掻きに来ただけ
無邪気に
じゃれる隣でいつも
愛らしい横顔を見てる

あたらしいものが好き
短いしっぽをふる
飽きっぽいあくびが玉に瑕
凛々しいモノクロに
似つかないソプラノ
しまい忘れたピンクに釘付け

ああ君の
つぶらな瞳だけが
生まれたままの光
真黒の満月のように
僕を幻惑に連れて行く

Uh… 愛情の残骸が
落ちていったような
白と黒の糸くず
Uh… 山なりのうわべりを
くすぐったく撫でるの

ああ君は
可愛い顔して僕を
引っ掻きに来ただけ
無邪気に
じゃれる隣でいつも
愛らしい横顔を見てる

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