さぁさ

桜ポラロイド – さぁさ

儚い花びら散るように
広げた手からもう離れていく
本当の日々だけ切り取った
この桜ポラロイド

必要なものだけ詰め込んだ
カバンをふたつ抱えて
窓を走る見慣れたものが
少し滲んで見えた

「遠くでなんとかやってみる」と
切り出す怖さを
見透かすように貴方が笑った

儚い花びら散るように
広げた手からもう離れていく
本当の日々だけ切り取った
この桜ポラロイド

何度も枝分かれしながら
立ち止まったり歩いたり
その先は必ず芽吹いて
鮮やかに色をつけるよ

春がくればまたきっと
新しい風が吹き
フードが羽になるわ
どんなにうずくまっても
貴方を描きながら
乗り越えていた

雨上がりの空、虹が出る
見えない心を繋ぐリボン
いつでも帰っておいでなんて
言わないで欲しかった

儚い花びら散るように
広げた手からもう離れていく
本当の日々だけ切り取った
この桜ポラロイド

lalala

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