村木弾
さんざし恋歌 – 村木弾
ひとりが寒すぎる
木枯らしの夜更けには
おまえの置き手紙
なみだ文字 思い出す
夢を追うのを あきらめる
あなたにはしたくない
白い便箋 さんざしの
花びらが 泣いていた
愛してくれていた
待つことで この俺を
あの時 あの部屋を
飛び出せば 間にあった
どんな想いを 噛みしめた
終列車(さいしゅう)のベルの音
凍る夜空に さんざしの
散りぎわを 見てたのか
たとえ小さな 暮らしでも
倖せでいるのなら
うわさ届けよ さんざしの
花の咲く 季節には
ひとりが寒すぎる
木枯らしの夜更けには
おまえの置き手紙
なみだ文字 思い出す
夢を追うのを あきらめる
あなたにはしたくない
白い便箋 さんざしの
花びらが 泣いていた
愛してくれていた
待つことで この俺を
あの時 あの部屋を
飛び出せば 間にあった
どんな想いを 噛みしめた
終列車(さいしゅう)のベルの音
凍る夜空に さんざしの
散りぎわを 見てたのか
たとえ小さな 暮らしでも
倖せでいるのなら
うわさ届けよ さんざしの
花の咲く 季節には
男の旅の なぐさめはたとえば北の はまなすかシベリアおろしの 風に耐え花びらふるわせ 赤く咲くそんな男に 俺はなりたい男の旅の やすらぎは灯りが誘う 浜酒場どこ
夢はね――夢は男の 命でござる金じゃ買えない 血潮でござる恋はね――恋は男の 命でござる金じゃ買えない 「惚」の字でござる義理と人情 ないないづくしこんな世の中
さいはての 月は銀色北国の 夜の深さに還らない 恋が泣いてる愛しさに 心ふるえて死ぬまでと 命かさねた遠い日々 今はまぼろし“いつまでも きっと待ってる…”くり
身体いっぱい 夢つめこんで燃えて巣立った あの茜空たぎる想いの 三年五年いつか迷子の 都会のカラス風にまかれて 吹きっさらし右は冷たい 左は暗い羽をつぼめて ま
言葉を選ぶ こともなく場面を作る こともせず惚れたあの娘(こ)の ハートをめがけ俺のMAX ストレートズドンと投げて 返り討ち人生どうにも いばら道ズキンと胸が
(ヨイショ、)パパンがパン、(ヨイショ、)パパンがパンときて ググイのグイ(ヨイショ、)パパンがパン、(ヨイショ、)パパンがパンときて ググイのグイパパンがパン
俺の生まれた あの山脈(やまなみ)は星を背負って かがやいている世間すねても 暗闇(くらやみ)ばかり旅の 旅の空 俺はさすらう夜は深いよ 心細いよ夢や希望は 今
遠いあの日の この歌が俺の涙を 誘うのさ店に流れる 昭和のギターぼろろん ほろろん… 泣くんじゃないよ心に沁みるなさけ この歌 路地づたい都会ぐらしに 慣れたっ
長いといえば長く短いといえば短い君と過ごした日々が おれの宝物たとえ星になっても今も胸に輝いている 一番星としてせめて夏の七夕(たなばた)の夜におれの酒の中に降
男ごころの傷あとに今夜の酒は辛すぎる遠くなるほどまた近くなるあの日の涙に詫びたくてお前に逢いたいお前に逢いたいたった一人の女さえ守れずその手振り切った馬鹿な男が
波が噛みつく 牙を剥く負けてなるかよ 受けてやる怒涛逆巻く 男の漁場度胸一番 命を張った喧嘩覚悟の 暴れ船無事を祈ってくれる娘が海の土産を 待っている見せてやり
ふるさとの 蒼い月夜にながれくる 笛の音きいてきみ泣けば わたしも泣いた初恋の ゆめのふるさとおさげ髪 きみは十三春くれば 乙女椿をきみ摘んで うかべた小川おも