雪 とけゆく海に わたしの名前 呼ぶあなた
まるで話しかけるように なんども なんども
命果てたあとの今のわたしは
壊れかけた はしけに
身をよせる冬ツバメ
あゝ雪にまみれても
この愛をみつめていたい
港 離れはしない
窓 夜風にあたる わたしの背中 抱くあなた
遠い昔のことなのに こんなに まざまざ
愛の日々が今も今も見えるの
壊れかけた はしけで
泣きぬれる冬ツバメ
あゝ群れにはぐれても
あなたをみつめていたい
あなた おいてはゆけない
命果てたあとの今のわたしは
壊れかけた はしけに
身をよせる冬ツバメ
あゝからだこおらせて
この愛にとけてゆきたい
冬を 渡りはしない
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