蔵田みどり
子宮の薔薇 – 蔵田みどり
私の肌が爛れても
私の鼓動は死なないし、
私の眼が爛れても
私の子宮は死なないの
誰が生んだのそのことば
誰が決めたのその決まり
しばる者は不自由で
逃れる私は捕まらない
私の足が痺れても
私の鼓動は生きてるし
私の乳房が腫れても
私の子宮は生きている
誰が生んだのそのことば
誰が決めたのその決まり
しばる者は不自由で
逃れる私は捕まらない
とぅるらら
とぅるらら
薔薇のお花
とぅるらら
とぅるらら
薔薇のお花
私の肌が爛れても
私の鼓動は死なないし、
私の眼が爛れても
私の子宮は死なないの
誰が生んだのそのことば
誰が決めたのその決まり
しばる者は不自由で
逃れる私は捕まらない
私の足が痺れても
私の鼓動は生きてるし
私の乳房が腫れても
私の子宮は生きている
誰が生んだのそのことば
誰が決めたのその決まり
しばる者は不自由で
逃れる私は捕まらない
とぅるらら
とぅるらら
薔薇のお花
とぅるらら
とぅるらら
薔薇のお花
えほん えほん えほんしかくい えほんながい えほんおおきな えほんちいさな えほんまるい えほんさんかくの えほんえほん えほん えほんあなのあいた えほんと
聞こえる音も視えるかたちもわたしがいるからあってわたしがいなくなるとどこかへ消えてしまってそんな夜をずっと待ってる朝が来たら色が視えて小さなからだを揺する欠伸の
窪んだヘソにダイヤ埋め笑われまいと耳開く窪んだヘソにダイヤ埋め寝そべる心よ静かに踊る倒れまいとつかんだその先に見るも美しき太陽の陰踏み掴んだ砂の道をつとつとと頼
湿る土の匂い立つ震えるほど静かな夜に尾根に降り立つオレンジの三日月の光囁いた今宵は眠る額紫陽花静かな夜風が語りかけ明日には雫がやってきて化粧するさと過ぎ去った雲
誰かのことばで傷ついてあなたは誰かを傷つけたそんな自分を責めないで隣で眠る君のなまえあなたがそっと呼んだなら初めてやっと見つけるよ奥に隠れたその素顔平気なふりし
鳥居のもとよりさらさら流るる白き流れよさらさら さらさら流るる川底に光る小石達が川面の模様を透明な鱗へと紡ぐキラキラ小石達が遠くに目をやれば軋む自転車の音色が私