サバノオミソニー
2024 – サバノオミソニー
もう夜は明けてしまっている
冷え切った匂いがしている
君は未だ 横たわるの
軽い布団を肩までかぶっている ああ
もう夜は醒めてしまっている
乾いた匂いがしている
君は未だ 横たわるの
軽い布団を肩までかぶっているだけ
それでも
春は押し寄せる
夏は繰り返す
凍えた手も足も
春夏の太陽が溶かしてくれるだろうから
それでも
春は訪れる
夏は佇まう
冷えて痛い頬も
春夏の太陽が包んでくれるだろうから
もう夜は明けてしまっている
冷え切った匂いがしている
君は未だ 横たわるの
軽い布団を肩までかぶっている ああ
もう夜は醒めてしまっている
乾いた匂いがしている
君は未だ 横たわるの
軽い布団を肩までかぶっているだけ
それでも
春は押し寄せる
夏は繰り返す
凍えた手も足も
春夏の太陽が溶かしてくれるだろうから
それでも
春は訪れる
夏は佇まう
冷えて痛い頬も
春夏の太陽が包んでくれるだろうから
近所の悪ガキの笑い声に目を覚ました日がもうあんなに高いのに冷房の効きすぎた部屋じゃ気づかない肌寒い季節が恋しい袖の長い服で君の手を隠してしまいたい幸せを取り囲ん
壊れてしまった時計をいつまでも壁に飾って騙し合った優しい嘘の部屋であなたといつまでも一緒だよって笑い合ったワンルームの海でスイミングゆらゆら魚のように2人だけの
目が覚める度に目を閉じてしまうのはいつものこと いつものことたまには本でも読んでみようと思うけれど冒頭の三行目で表紙を閉じる夢の中へ消えていけば退屈な今を見るこ
少し 少し 不安の中暗い 暗い 空間の中時計は午前6時こんな日々が砕け散ればいいな冗談だけどねだからまだ夢を見ていたみたいだけどまだ夢を見ていたいみたいきっとと
500円のビニール傘ちょっと高い気がしたんだ濡れて帰った道はまだ歩き慣れないや柄にもない服でちょっとだけ背伸びをした新しい街にも人にもまだ馴染めずにいる一雫落ち
忘れてしまわないよう書き溜めてた錆びついた脳内に 駆け巡ってく音を最大限のメモリーに収まらないから付箋に書いておいた、それも思い出せないようまくいかないことばか
gray town煙が昇って空を閉ざして誰も知らない街gray town日が傾いたら月が昇るまで手紙を飛ばすよ繰り返し歌う友の歌を君を祈っている行方遠く灰色の雨
最低な感情も薄くなっていく手のひらの爪の跡も消えるほどに痺れる大概な期待ばっかだ単純に実直にふさぎ込む間も無く包み込まれる手を振って滲んでいる後ろ影と揺れる髪を