サバノオミソニー

ドロップ – サバノオミソニー

近所の悪ガキの笑い声に目を覚ました
日がもうあんなに高いのに
冷房の効きすぎた部屋じゃ気づかない

肌寒い季節が恋しい
袖の長い服で君の手を隠してしまいたい

幸せを取り囲んだら
君が隣で眠っていた
それが全てさ
微睡む世界が落ちていく前に僕を
確かめて

君の左のポケットはほつれたままで
そこからのぞいた指先に
そっと触れてみる

さっきまでとは違う道のりでも
君についていくと決めたから
ちょっとだけ不安はあるけど
内緒にしておくよ
君が決めた道が正しいさ

幸せを取り囲んだら
君が隣で眠っていた
それが全てさ
微睡む世界が落ちていく前に僕を
確かめて
忘れられないあの街から
もしも君がいなくなったら
全部なかった事になるようで
無くさないでまだ僕は
ここにいるよ

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sheer – サバノオミソニー

壊れてしまった時計をいつまでも壁に飾って騙し合った優しい嘘の部屋であなたといつまでも一緒だよって笑い合ったワンルームの海でスイミングゆらゆら魚のように2人だけの

fall asleep – サバノオミソニー

目が覚める度に目を閉じてしまうのはいつものこと いつものことたまには本でも読んでみようと思うけれど冒頭の三行目で表紙を閉じる夢の中へ消えていけば退屈な今を見るこ

ゆめうつつのなか – サバノオミソニー

少し 少し 不安の中暗い 暗い 空間の中時計は午前6時こんな日々が砕け散ればいいな冗談だけどねだからまだ夢を見ていたみたいだけどまだ夢を見ていたいみたいきっとと

petrichor – サバノオミソニー

500円のビニール傘ちょっと高い気がしたんだ濡れて帰った道はまだ歩き慣れないや柄にもない服でちょっとだけ背伸びをした新しい街にも人にもまだ馴染めずにいる一雫落ち

2024 – サバノオミソニー

もう夜は明けてしまっている冷え切った匂いがしている君は未だ 横たわるの軽い布団を肩までかぶっている ああもう夜は醒めてしまっている乾いた匂いがしている君は未だ 

Note to self: – サバノオミソニー

忘れてしまわないよう書き溜めてた錆びついた脳内に 駆け巡ってく音を最大限のメモリーに収まらないから付箋に書いておいた、それも思い出せないようまくいかないことばか

gray town – サバノオミソニー

gray town煙が昇って空を閉ざして誰も知らない街gray town日が傾いたら月が昇るまで手紙を飛ばすよ繰り返し歌う友の歌を君を祈っている行方遠く灰色の雨

A – サバノオミソニー

最低な感情も薄くなっていく手のひらの爪の跡も消えるほどに痺れる大概な期待ばっかだ単純に実直にふさぎ込む間も無く包み込まれる手を振って滲んでいる後ろ影と揺れる髪を

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