サバノオミソニー

sheer – サバノオミソニー

壊れてしまった時計をいつまでも
壁に飾って騙し合った
優しい嘘の部屋であなたといつまでも
一緒だよって笑い合った

ワンルームの海でスイミング
ゆらゆら魚のように
2人だけの呼吸と溶けていく体温
いつしか知らない船が
あなたを釣り上げて行ってしまった
僕だけまだ魚のまま

同じ本ばかり何度も読んで
繰り返し恋をした
あなたから与えられるもの全てが
水のように部屋中に満ちていった

ワンルームの海でスイミング
ゆらゆら魚のように
2人だけの呼吸と溶けていく体温
でもいつしか知らない船が
あなたを釣り上げて行ってしまった
追いかけることもできなくて

染まっていくあなたが怖くて鍵をかけた
僕だけの部屋
僕だけの海
僕だけ時間が止まったまま

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ドロップ – サバノオミソニー

近所の悪ガキの笑い声に目を覚ました日がもうあんなに高いのに冷房の効きすぎた部屋じゃ気づかない肌寒い季節が恋しい袖の長い服で君の手を隠してしまいたい幸せを取り囲ん

fall asleep – サバノオミソニー

目が覚める度に目を閉じてしまうのはいつものこと いつものことたまには本でも読んでみようと思うけれど冒頭の三行目で表紙を閉じる夢の中へ消えていけば退屈な今を見るこ

ゆめうつつのなか – サバノオミソニー

少し 少し 不安の中暗い 暗い 空間の中時計は午前6時こんな日々が砕け散ればいいな冗談だけどねだからまだ夢を見ていたみたいだけどまだ夢を見ていたいみたいきっとと

petrichor – サバノオミソニー

500円のビニール傘ちょっと高い気がしたんだ濡れて帰った道はまだ歩き慣れないや柄にもない服でちょっとだけ背伸びをした新しい街にも人にもまだ馴染めずにいる一雫落ち

2024 – サバノオミソニー

もう夜は明けてしまっている冷え切った匂いがしている君は未だ 横たわるの軽い布団を肩までかぶっている ああもう夜は醒めてしまっている乾いた匂いがしている君は未だ 

Note to self: – サバノオミソニー

忘れてしまわないよう書き溜めてた錆びついた脳内に 駆け巡ってく音を最大限のメモリーに収まらないから付箋に書いておいた、それも思い出せないようまくいかないことばか

gray town – サバノオミソニー

gray town煙が昇って空を閉ざして誰も知らない街gray town日が傾いたら月が昇るまで手紙を飛ばすよ繰り返し歌う友の歌を君を祈っている行方遠く灰色の雨

A – サバノオミソニー

最低な感情も薄くなっていく手のひらの爪の跡も消えるほどに痺れる大概な期待ばっかだ単純に実直にふさぎ込む間も無く包み込まれる手を振って滲んでいる後ろ影と揺れる髪を

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