舞乃空

うたかた – 舞乃空

淡い初恋だった
雪のように溶けていった
甘い初恋だから
鮮やかな泡沫

今でも胸を 締め付けるのは
うつむいた 君の姿
こらえるように 泣いていたから
さよならを 受け入れた

嫌いになって 離れるのなら 忘れられたのに
恋をしたまま 分かれる道は なぜ ずっと
色褪せぬまま残るのか

赤い夕焼けの中
君がそっと手を振った
固く握ったはずが
遠ざかる指先

出会った日から 目が離せずに
見つめてた 後ろ姿
近付くたびに 胸が震えて
景色さえ 色付いた

夢のためだと 君のためだと 分かっていたのに
季節がいくつ 流れた後も なぜ ずっと
後悔だけが残るのか

浅くまどろむ時は
まだその声思い出す
長い想いの果ては
届かない逃げ水

淡い初恋だった
雪のように溶けていった
甘い初恋だから
鮮やかな泡沫

鮮やかな泡沫

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