舞乃空
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帰ろう – 舞乃空
夕暮れの交差点家路いそぐ人たちの心にある幸せが見えたらいいのに 今日もたくさん泣いたよな悔しいことあったよなそれぞれの傷 隠して笑っているの 本当は優しくしたかったあいつのミスに怒ってしまったのはきっと余裕なかったからで… 帰ろう ぼくの場所に帰ろう きみの場所に武器をおろして 鎧を脱いでただの命になる 明日のことは明日にたまには任せて溶けてしまいそうな橙の向こう側へ帰ろう いつか来る未来には希望…
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春凪 – 舞乃空
元気でいて下さい胸を張って帰るから もうすぐ離れる街をまだ冷たい風が包む両手塞ぐほど持たせてくれた愛を掲げ 夢をみる それだけじゃ困らせるばかりだね「最後くらい」『最後じゃない』いつでも帰っておいで 春凪を往く移ろう景色は涙色素直になれず言えなかったありがとう 元気でいて下さい胸を張って帰るから ケンカして塞いだり良い子じゃなかったよね愛された思い出が溢れ出して止まらない 春凪を往く抱きしめてくれ…
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うたかた – 舞乃空
淡い初恋だった雪のように溶けていった甘い初恋だから鮮やかな泡沫 今でも胸を 締め付けるのはうつむいた 君の姿こらえるように 泣いていたからさよならを 受け入れた 嫌いになって 離れるのなら 忘れられたのに恋をしたまま 分かれる道は なぜ ずっと色褪せぬまま残るのか 赤い夕焼けの中君がそっと手を振った固く握ったはずが遠ざかる指先 出会った日から 目が離せずに見つめてた 後ろ姿近付くたびに 胸が震えて…
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約束 – 舞乃空
約束は今も 約束のままで思い出すのは 君と見た星空 そばで過ごした夏も 水彩画の景色も夢のような記憶君が目指す未来を 教えてくれた声が耳に残って消えない 遠い場所で 輝いているのをここで見守る僕は 約束のままで 果たされぬままでそれでも君を 想ってしまうよ変わらないままで 変わり続けてく眩しい君は あの日見た夏星 そばで過ごしたはずの 君がいない景色はずっと欠けたパズル希望のかけら握り 踏み出した…