舞乃空

帰ろう – 舞乃空

夕暮れの交差点
家路いそぐ人たちの
心にある幸せが
見えたらいいのに

今日もたくさん泣いたよな
悔しいことあったよな
それぞれの傷 隠して
笑っているの

本当は優しくしたかった
あいつのミスに
怒ってしまったのはきっと
余裕なかったからで…

帰ろう ぼくの場所に
帰ろう きみの場所に
武器をおろして 鎧を脱いで
ただの命になる

明日のことは明日に
たまには任せて
溶けてしまいそうな橙の
向こう側へ帰ろう

いつか来る未来には
希望がきっとあるはずと
幾度も諦めてきた
昨日があった

人の記憶が降り積もる
街はたまに悲しげで
それでも想いを抱いて
歩いてゆくの

大切にしたいはずなのに
冷たい言葉
ぶつけてしまった後悔が
今も胸に残るよ

帰ろう ぼくの場所に
帰ろう きみの場所に
星が降らしたきらめき浴びて
夜に許されたい

流れる時のなかで
ぼくら巡り合い
偶然おんなじ止まり木に
身を寄せ合っている

明日のことは明日に
たまには任せて
溶けてしまいそうな橙の
向こう側へ帰ろう

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