うなだれて君を待った
画面越し通知と着信
夏休み中の毎日は
君色に染まっていたのさ
終業のベルが響く
セーラー服と黒い髪
「待った?」っていう君に
得意げに首を横に振るんだ
さっきまでの余裕なんて
忘れ去ってしまったよ
僕ら二人並べば
今、君の手を握って走り出した夏の陽だまり
ハロー 新しい二人がそこに居た
追い風と流れる汗
味方につけた君には
どうやったって敵わない
もう少し遠くまで
何よりも光ってみえた
校舎の窓から眺めた
いつだって僕の手は
空を切って届かずにいたけど
風を切ったスカートが揺れる
下り坂君を乗せて走る
つぶやいた君の声に
頬を赤らめて
今はまだ気付かないでいるから
「今、なんて言った?」
今、君の手を握って
目を見て涼しげな顔で
想いを伝えれそうもないな
誰を想って眠るのかな
触れそうで触れられない距離
二人を近づけるように
そっと暖かい風が吹く
今、君の手を握って走り出した夏の陽だまり
ハロー 全部夏のせいにしたかった
小さな肩を抱き寄せ
胸の鼓動聴こえているかな
どうなったって構わない
もう少し遠くまで
もう少しこのままで
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