拝啓 変わり果てた街へ
いつも通り歩いてみたが
忘れたくないものが
忘れ去られて行きました
拝啓 変わり果てた街へ
いつかぶりに歩いてみたが
飾らないところが好きだったのに
飾られて綺麗になった
夜は少し冷え込むから
酒を買って酔っ払っていよう
濡れた遊具に 座って話そう
歳をとっていくことも
僕ら夜空に歌いながら
ずっとこうしていられたら
僕ら夜空に浮かびながら
雲になって欠伸をしよう
月時計の影を 見つめて数える
時間より少し 遅く歩いたなぁ
僕ら夜空に歌いながら
ずっと赤い顔で
僕ら夜空に浮かびながら
歩こう
僕ら夜空に歌いながら
僕ら夜空に歌いながら
今日までのこんな日々が
僕ら夜空に浮かびながら
これからも僕の全てで
変わりゆくものに 流されながら
変わらない事に うんざりしながら
君を連れて行こう ノロノロ歩いて
形ないものを 落とさぬように
拝啓 変わり果てた街は
まだ僕を愛していた
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