日食なつこ

ライオンヘッド – 日食なつこ

ライオンヘッドは風に揺られ 今日も孤高をたなびかす
遠方跳ねるガゼルの群れ 襲うのだって勇気がいる

「ライオンヘッドに近づくな」 その荒野の合言葉
逃げ出す一瞬誰の視線も恐怖以外の何かが光る

空腹でもないのに襲ったりするかいな
爪、たてがみ、牙が揃ってるだけでこの有様さ

ライオンヘッドは風に揺られ 今日も耳をそばだてる
遠方水辺ゼブラの群れ 笑った声で空気が割れる

ライオンヘッドの荒野にある日迷い込んだ人ひとり
「あいつは誰だ」「奇妙な奴だ」と寄ってたかって責め立てる

必要もないのに殺したりするな
爪、たてがみ、牙を光らせる時はまさに今

走れ 唸れ 蹴散らせ大地 そんな群れなら消えたらいい
何を守って是と成す大地 怯え 怯えた末に襲い掛かった愚かさ
飛び散る半端者たちの飛沫を浴びて
なぜか酷く空が青く見えた

怒りや憎しみがお前を傷つけるのは
お前もまた世界に牙を剥いているからだろう

ライオンヘッドは振り返った 「恐ろしいならゆくがいい」
遠方震える僕はそっと 金色の孤高に手を伸ばす

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