山本珠羽
20 – 山本珠羽
窓に映った私の気持ちの行方
床に落ちていった切符は誰も拾わない
私は見逃したくないまま
数字を重ねていけるだろうか
私たちが気づかないといけなかったことは
ミラー越しのメイク崩れじゃなかったね
深呼吸とため息の違いもわからないまま
ノートとペンを動かした
ずっと忘れられないもの
それだけを頼りに
空が綺麗に見えてしまって
靴は周りより汚れていて
涙が奇しくも暖かかった
悔しい
いつからだっけ
期待しないのは
いつからだっけ
過ぎてく時間が違う私たち
相変わらずが苦しくて
戻りたいと呟ける思い出でよかったな
次会う時までを1人で決める
また背伸びをして会おう
後ろ髪まで気遣える女の子にならなきゃな
どんな暗い部屋が待っていたとしても
そのほうが視えるような気がしている
君の “たまに” が私でありますように
だって今日はひとりが辛いでしょ