山本珠羽
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20 – 山本珠羽
窓に映った私の気持ちの行方床に落ちていった切符は誰も拾わない私は見逃したくないまま数字を重ねていけるだろうか 私たちが気づかないといけなかったことはミラー越しのメイク崩れじゃなかったね深呼吸とため息の違いもわからないままノートとペンを動かした ずっと忘れられないものそれだけを頼りに 空が綺麗に見えてしまって靴は周りより汚れていて涙が奇しくも暖かかった悔しい いつからだっけ期待しないのはいつからだっ…
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告白 – 山本珠羽
「髪が崩れる」と少しだけ撫でてくれた頭「私が濡れないように」と君が濡らした右肩優しさを知ってしまうと幸せに怯えてしまう臆病なふたりは似てるから惹かれあったの? 今までの時間なんて関係なく簡単に消えてしまうこと知っているから 私を捕まえて夜が逃げないように「眠れない日は誰を想いますか」素直になればいいわかり合おうとすればいい目を見るとわかっちゃうね単純なのに ふたりで行ったあの海で初めて同じ気持ちを…
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生活 – 山本珠羽
文句はない方がいいんじゃなくて文句は言えた方がいい 傷つけないことだけが幸せじゃない傷つけられてわかる幸せがある これまでの些細な棘を思い出して目を瞑れない部屋はまっさらで私の心だけ置いてけぼりで 生活はわからないように、別れないように暗いようで少しの明かりに魅了されている止まるように過ぎていく胸騒ぎは心に残ったままで根拠の無い自信と不安がまた襲ってくるのでしょう 見上げてみても「どうせ」が邪魔を…
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はんぶんこ – 山本珠羽
私は君を愛しているとふとした日の「おやすみ」で気づく どうしたの、今日は眠れないかい私は何も聞かないよ誰にも言いたくないんでしょでも、そばに居るからね 1人で抱え込んでしまう癖は治さなくていいよこれから先、気付ける私がいるから悩みもはんぶんこしよう ただ忘れないで私は君のそばにいる最後の最後に私に頼ろうと思えますように 君の自信に私はなりたい君の顔も声も性格も私が一番好きでいるからどうか悩みません…
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平気 (Re-REC ver.) – 山本珠羽
帰ってきた汚い部屋いつもなら君が笑ってたっけなどうりで下を向いてくる前髪私は平気なフリがしたいだけどうもうまくいかないもんだな ケチったカフェモカは苦くてまだ私は大人になれてない君との約束も果たせないこのままじゃ戻れない 今日も君に選んじゃうお土産たまに忘れちゃうな君がいないことそういえばさ、悲しいけどさ君がくれたスニーカーは雨でも履けるようになったよ 私は夏が嫌い夏は君とじゃないとダメだよ来年は…