小林私

柿落とし – 小林私

手を伸ばせば暮らしに届く住み処に居続ける危うさを
僕は時折考えている、暖房の効いた部屋で

伸ばせるだけ伸ばした直径が
身の程と知っていてもいいからといえ目を背けないなら
辿り着ける場所があるような、ないような
薬を飲むのも上手くなったからこの痛みはすぐに引くよ

鈍感な人生賛歌に傾倒してる体の今ある位置を探る
柔い布が暖かい陽射しを浴びて
痛快な箴言さんざめく閉口しても運動になるから
意味のない言葉を連ねて漂わせる、首を長くして

要するにどうもしたくない現状を延命する為の病床を
上限まで借り切っている足の先がまた遠くなっている
超常現象、生存本能、先攻後攻など虚しく空を切っている
見る・知るを飛ばし居る時分の皮膚は尚、
乾燥してるから鈍く重い風にも気が付かないので
半袖にしたら切り傷に沁みる忌み嫌われたこれが
痛みという時代にそぐわない過去の産物へ
期待のない怒りだけ残っている

程なくと本題の屑に躓いて起き上がる地面の味

韜晦した厭世さながら
本末転倒に幸福が遠ざかるような呼吸をしている者
その誤解を解したい、尊大な態度が今まで鼻についていたの

泥にまみれた虫の足音、渋柿を食べているアスファルト
人生はまだこんなもんじゃないと手近にある全て抱きかかえよ

人気の新着歌詞

光を投げれば – 小林私

話せないことや言えないこと 上手に隠して隠しても溢れて滲み出して出来た染みが消えない落ちないとうの昔に読み終えた小説の読後感みたくとてもじゃないが抱えきれない程

スープが冷めても – 小林私

優しくかき混ぜた鍋の底が焦げ付いたことも気にならずに燃え尽きた欠片 灰皿から落っこちた後でどうにかするよ 今少しだけスープが苦くなる悩んでも部屋はまた狭くなる時

地獄ばっかり – 小林私

悲しみが原材料の一番最初に記されてるような歌を笑顔で歌ってる 「乗り越えました」ってお前ばかり楽になってんじゃねえよ苦しみを担保にお涙融資されてお支払はいつにな

冬、頬の綻び、浮遊する祈り – 小林私

冬景色にどうして頬が綻ぶのか分かっているくせに貴方、いつも春を待ってる雑菌まみれの白が体温を奪っていくこともヒロイックじゃないかなんてその場凌ぎの言い訳やけに浮

線・辺・点 – 小林私

花束を貰ってもどうせ枯らしてしまうから楽ばかり選んでもその口実をむざむざ潰して見える底そこそこの人生に少なくとも励ましはいらない貴方が背を押した僕の眼前が断崖だ

並列 – 小林私

やがてそっと目を閉じてとうとう消えてしまったのね今度日を改めても戻れぬ場所まで貴方と行くことはないかしらあっ貴方のその温度が初めて触れる冷たさだったら余計なこと

笑って透明人間 – 小林私

ここらじゃ誰も知らない つくづく嫌になることを優しくなれずにいたい いつも許す為の言葉を探してはまた笑って笑って そもそも何も思ってないしだから拐って拐って こ

飛日 – 小林私

どこまで逃げよう あの街以外ならどこでもいいよ いいよ 僕じゃなくてもあの時 たまたま いた人なら誰でもいいよ いいよ 君じゃなくても無展開の乱反射 ヘッドライ

花も咲かない束の間に – 小林私

体の重さを感じない夜は 君の居場所を忘れてる所為枕の奥に隠したくなるのは今にも千切れそうなか細い手裁ち鋏を引っ張り出してただ眺めては道具箱に仕舞う太陽を見れば目

鱗角 – 小林私

涙さえも凍てついた日々が来ないように意思を消す部屋に一人きりは嫌だし、畳まずに干したままのシャツの襟はよれたままで待っても共に移ろいだ靴の底は薄く、とうに何処へ

サラダとタコメーター – 小林私

これからは冴えない言葉も元から削がれたうぶで無垢な愛しさにしようや端から見りゃほら面白可笑しい歪んだ鏡に見えるだろうが体と心とそれから誰かの視線の河に磨かれた芥

biscuit – 小林私

格別だとよく言い聞かせた正しいめいた法典すら言葉に出来ない想いの丈を空に刻んでいるハイドロ的な暮らしは上から下へ当然に死してまた上に向かう懇願の産物身体から飛ん

HEALTHY – 小林私

最低なことばっか思い付く 他人の痛みなんか知らず情熱で燃やすプラスチック 強烈な臭いに慣れてしまう身体の奥の咽喉の奥の肺は真っ黒に煤けて綺麗な言葉もべっとりと汚

目下II – 小林私

大前提 このまま生きていたって幸福であるとそう分かる最低限 日暮しを続けていたって動物でさえいられない呼び水に誘われ、充てのない旅で替えのない靴底を減らしている

四角 – 小林私

四角い部屋のなかに小さい四角があるひたむきに集めたような気がして捨てられない泣き言のような呪いさえも汚れのように落として程なくしたら楽になれるから、言い聞かせて

香日 – 小林私

愛してよなんてことばっか 歌ったってどうにもならないや愛してるなんて言葉が 癖になってもう響かないや曖昧な距離ばっか悩んで そこからどうにも動けないや垣間見える

可塑 – 小林私

濡れた言葉を一つ二つと並べる窓際の陽の下順に乾いて形を成すふんだんな分断の誇張と象徴遅まきながら気付いたのは今までが帰納したからなにか恥ずかしいのは抜きん出たと

繁茂 – 小林私

腹這いになって進める日々をして楽園以上で地獄以下の部屋頑なさなんてひどいね、君の機微だとかとりとめのないことにしてしまえば例えば返信するだとか、レトルトのパウチ

リブレス – 小林私

楽観視しようだの 楽園の失笑等から全く興味がないとは言えないし傷も癒えないし、ただパターンから逃げたり反ったりまた乗ったり沿ったりを繰り返し再生 間に間に 何も

私小林 (produced by Mega Shinnosuke) – 小林私

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