小林私

  • 暮らしの用例 – 小林私

    近所のスーパーまでの道の花の名前を知らない玄関の電球がどこに繋がっているのか分からない新しい家に射す光は見覚えがあって尚、馴染まない包丁の切れ味は悪くて、俺はまだ何も拾い集めてない 季節の野菜が青く水を弾いてる窓ガラスが割れて小蝿が俺を素通りする日々が このまま明日へと歯向かう気もない一通りの内心が蔑ろになっても最悪は構わないああ滅びへ向かうステップを人通りの少ない場所を選んで君と飽きるまで 均さ…

  • 金平糖(Arrange Ver.) – 小林私

    川で泳ぐ魚のように、花冷えを疎む日々で私たち気付かぬ内に何処へでも行けると思うの 例えば空の谷、海の端、電光の切れたコンビニ或いは雨が渇いてくアスファルトを往来する蟻を踏むゴムの靴 快適な部屋でまた当社比の絶望を数える為の単位を探す物語のなかで借りてきた虎の威が恥ずかしくなる朝が来て捉える為の美しさに目を焼かれている 畳縁踏み越えるように、忌まわしき事に務む日々で頑なに静かな方に何処までも行こうと…

  • 落日 – 小林私

    気味が悪いことばっかり見て気持ちが悪くなったって自業自得人見知り特有のぎこちなさは瞳を覗き込めば分かるでしょ ありふれた魂の形はその分誰にでも嵌まるパズルのピースいつどこでも同じ顔をしても好ましい限られた残り火が消える風の音がこだまする宣い合う窓外の喧騒 あ、朝の夢がまた目蓋に残る真昼に浮かぶ白い切れ端あみだで決めたみたいな人生に意味があると信じている日々が今ここで変わることを恐れるのならきっと惜…

  • 加速 – 小林私

    雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生 瞳孔開いたまんま光を見ることは叶わないし本能さえ見事手中に収めたくなるから鈍行の汽車の車掌は全てを見たと勘違いしている光速で置き去る暗がりにしかないものがある きっと俺に合う薬はあるし、粉っぽくなければまだ飲めるひた隠しにした恥ずかしい振る舞い、君だけに教えてあげる 雲は水飛沫のように地を這い、揺られな…

  • 秋晴れ – 小林私

    なにも見えなくなったら極彩色の幻ばかり目について仕方ないからひとまず飛びついた 発熱が脳を苛んで視界がぼやんでいる西瓜の種命と息が銀メダル 茹だる卵、元には戻れな あぶれた感情を押し込めておく皿を洗ってないなんだ皆とは違うらしい それが嬉しい夜は越えてしまった日々を 肌寒くなった台所には飲みかけのペットボトル根が腐れかけてるからでも朝は寝てたから二週間くらいこのまま 秋晴れじゃ天は高くて死が遠いよ…

  • 冷たい酸素 – 小林私

    片付かない部屋でまたベルが鳴り、驚いて水を溢して床が濡れる足の裏に破いた封筒の切れ端が張り付いて苛立ちがどうしようもなくて顔を殴った 日々は冴えもないし意味も別にないし温度の機微を感じられるほど肌は敏感じゃないし要すれば日記には日付だけ、髪は脂ぎったオードトワレ頭のなか俺に似ない俺が笑ってるからまあいいか 知らない速度の鼓動に焦ってもろくに言えない、恥ずかしい 外の空気を吸ってなんか変わればと思っ…

  • スパゲティ – 小林私

    ラミネートされた花を言葉の間隙に仕舞って一昔前の歌が疑いようもなくなんて 魚の魂は水のなかでこそ冴えるように貴方の腕のなかで眠りたい はみ出しきった指を内に折り曲げたってもう遅い期待外れの街に用はない、でも旅費もない 体の外に出て星を一人確かめようとしたって月の光もないなら誰にも反射しない 未来が半透明で磨られた硝子のようなら何も写さずにただその奥をおぼろげに透かしてる意外な超常現象が起こったって…

  • 空に標結う – 小林私

    本性は隠している翼の内に、無駄な足掻きと知っても孤独からなる痛みさえ耐えていずれ頼りない未来、希望 礼賛を雲にする空中戦、欲求を押し殺す恒常じゃ歪な形しか生み得ない明け方、東から昇る光を私のものになんて我が儘 曖昧な言葉じゃ届かないほど暗くて眩しいところまで信じたいとどう言えばいい肌で感じた今息を吐いている事さえ放り出せるような熱が身を焼いてもあの街へ帰る為の羽がもう少し惜しいから ああこのままど…

  • 私小林 (produced by Mega Shinnosuke) – 小林私

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  • リブレス – 小林私

    楽観視しようだの 楽園の失笑等から全く興味がないとは言えないし傷も癒えないし、ただパターンから逃げたり反ったりまた乗ったり沿ったりを繰り返し再生 間に間に 何も聞こえなくなっている 雑踏と雑音も雑草の如く気にならないガス灯に群れる羽虫もいっそ気付かない 気付かないようになあ、このまんまどこかに逃げてしまおうか人間なんてやめにして P.M.S.S.から亡命 君が生きたいときに生きられたらなんてことを…

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