小林私

  • GG NOOB REPORT U – 小林私

    飛ぶ鳥落とす勢いで進むべき道だって分からない夢と想像の中でパラレル 持てる奴なら多くは語らない退廃的な幸福感でさえ俺を満たすには足りてる初めから小さな器だって分かってたの?信じられない 誰もが姿形も見えないボスを倒すマルチレイドそのチャット俺入ってないし初めから誘われてないマクロ的な鳥瞰の最中でミクロをつぶさに描いて斜に見たものの揚げ足を取り続けてるだけじゃない? 頭のなかで宇宙へ行く暇さえ作って…

  • 幻 – 小林私

    液晶の奥にはまだ開いてないページと話ばかり頭の中までは覗かせてないのに分かる虫明るくなって朝、また埋めるだけの腹焦ったふりした功罪が一人洞穴でエコーしている 指の先で感じる暗がりの冷たさに水の流れをなぞる終末の音を聞いて冬の足跡さえも見落として 暮れていく日の単位が知らぬ間に俺を追い越して諦めた事すべてを忘れるにはちょうどいい雨に濡れた紙が乾いてくたびれた字が歪んでる戻らないまま連なって回る、回る…

  • 夢.jpeg selfcover – 小林私

    どこへ行けども何も分からないし例えばコンビニで、例えば明日の朝食家に置き去りのパンは乾いて固くなってるいつか買ったジャム瓶、開ける気にもなれない 貴方好みに暮らせないし日々夢も見ないし体の外に出ても風景が一つ死んで終わり 鈍行の風が頬を撫でる、産毛が揺れる交わった水が少し濁る、柔らかくなる呆れるほどの不出来と愛したくなるような不器用さを兼ね備えた人よ、どうか優しいままで 粗めいた解像度のjpegか…

  • 合い鍵 – 小林私

    不透明な空き箱を踏んでくしゃって透明に新しいくじを引いてまたステッカーのセットが当たる不安定に揺れている公共交通機関に乗って暴れる誰か知らないけど正しい気もしないでもない 昨日から体のどっか痛いところばかり気になって仕方ない 振り合う袖の奥まで疼いてさようならの形に育った街を許したところで帰るわけでもないのに温めた水で油を落として白くなった皿に飾った間違った答えごと食卓に並べる 歪んでいる採寸を捨…

  • 可視光線 selfcover – 小林私

    指の隙間から零れ落ちてくものさえ今は愛せるから巡る眼差しがどこで意味を持っても構わない 歩く道なりに近頃は見つけるものもなくなってる誰かが蹴っ飛ばして丸くなった石ころ営みのなかで染まってく色と 夜に奪われた光、あるいは諦めた誓い例えるならそんなものが 指の隙間から零れ落ちぬように今、瞬きも躊躇ってる一つきりの光も今なら満ち足りて眩しいからその手伸ばした先、見えないものを今、掴んで 帰り道すがら吹い…

  • さしいろ – 小林私

    終末を空想する夜にデカい月がビルの隙間を縫って薄桃色にガラスを照らしてる下り坂のカーブでアクセルを踏み込んだって逃げられない足は悴んで、寒さはいつまでも味方だって微笑んで 関係ないなら黙ってて、大抵何度も悩んでて拝啓さようなら、明日、明後日泣いていないのに不安定、飽いてしまう暗い空から 落ちていく光をアスファルトが吸い込んで頭蓋骨の内で騒ぐ人達の指先も冷えていく傘を差したら溶けた泥が跳ねた 泡沫に…

  • 人形の街 – 小林私

    点から線へと繋げて出来た形が愛おしくなくても抱えて生きていく、浅い呼吸でも息を続ける天から見たこの家はきっと思うより小さく見えるでもこの絶望を忘れたら鏡でさえ疑って 私、人形の街をゆく 誰も知らないような風が吹く継ぎ接ぎだらけ舞台の上で目を凝らそう 薄めたその血さえ貴方の名前を付けたら私が呼んであげる、手を取って踊ってあげるそうして朝が来て、清潔な営みへと戻る前に私の体に傷を付けて 健全な日々は紅…

  • のど飴 – 小林私

    窓を刺す光、季節は過ぎるように落ちる乾ききった空気は透明で部屋の形に固まっている目にかかる陰が誰かの美しさと迷うならあなたはどうか間違えないでいて洗ったコップで水を飲んで 身を焼く陽の光が疎ましくても手の中で煌めく水が愛しいように一息に覚え書くには思索さえ服を着るようにして気を病む目の黒さを改めてもその奥で顰める君が映り込んで淑やかにものの悪さを論う日々を見つめてる 掬い取られたこの生活の裏腹に訳…

  • 暮らしの用例 – 小林私

    近所のスーパーまでの道の花の名前を知らない玄関の電球がどこに繋がっているのか分からない新しい家に射す光は見覚えがあって尚、馴染まない包丁の切れ味は悪くて、俺はまだ何も拾い集めてない 季節の野菜が青く水を弾いてる窓ガラスが割れて小蝿が俺を素通りする日々が このまま明日へと歯向かう気もない一通りの内心が蔑ろになっても最悪は構わないああ滅びへ向かうステップを人通りの少ない場所を選んで君と飽きるまで 均さ…

  • 金平糖(Arrange Ver.) – 小林私

    川で泳ぐ魚のように、花冷えを疎む日々で私たち気付かぬ内に何処へでも行けると思うの 例えば空の谷、海の端、電光の切れたコンビニ或いは雨が渇いてくアスファルトを往来する蟻を踏むゴムの靴 快適な部屋でまた当社比の絶望を数える為の単位を探す物語のなかで借りてきた虎の威が恥ずかしくなる朝が来て捉える為の美しさに目を焼かれている 畳縁踏み越えるように、忌まわしき事に務む日々で頑なに静かな方に何処までも行こうと…

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