雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく
暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生
瞳孔開いたまんま光を見ることは叶わないし
本能さえ見事手中に収めたくなるから
鈍行の汽車の車掌は全てを見たと勘違いしている
光速で置き去る暗がりにしかないものがある
きっと俺に合う薬はあるし、粉っぽくなければまだ飲める
ひた隠しにした恥ずかしい振る舞い、君だけに教えてあげる
雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく
暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生
今なにと目が合ったことすら忘れるように早く動く
暮らしの原則が緩く破られるまま過ぎていく
愛情が朝日より眩しかったら
その身を焦がす熱でさえも疎ましい眼差し
正常で完全な幸せに辿り着く為の道が海より暗くて怖いなら
上手くいけばいくほどかつて見たものと同様に泥化した
君の手の形と混ざり合う朝を加速させて想定の夜へ
慣れる歩みを止めないで荒ぶれる感情の波を沈め
分かりきった希望へと速度を上げて
その頬が切れるような風が吹いているなら、
慢性的な早歩きをやめればいいだけ
誰かと手づからに向かう先を真っ当に訝るのなら
いっそ光速の乗り物に揺られていればいい
ゆっくりとゆっくりとまぶたをとじてまっくら
ゆっくりとゆっくりとまぶたをとじてまっくら
雲は空しぶく、音も無く。きっとそう、確かめるまでもない
暮らしを観測したつもりになって自分は一歩抜きん出ている
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