土岐麻子

  • Lonely Ghost – 土岐麻子

    ただの気まぐれだと悪びれもせずに運命は席を立って きみの前から消えた からっぽの椅子を見つめてた 喫茶店あの日の雨は止まない 誰もが きみの 悲しみに気付かず 通り過ぎたんだね大きな傘で 迎えに行くから小雨の丘 サビた弦に触れて 切らしてしまうように無理に話し出そうとしたなら 崩れゆく 書き割りの都会 ホログラムの幽霊孤独が見せた幻 誰かが きみを 探しても気付かず 通り過ぎて行った大きな傘で 迎…

  • Mint Cherry Cake – 土岐麻子

    街路樹のイルミネーションを 映すガラスケース残ってた ミントチェリーケーキかかえて走るバッグでは ぶつかり合う瓶の音が弾んでる 特別な街の景色きみが住む部屋に急ぐこんな夜を心からずっと待ち望んでいたんだ雪も降ってない東京できみとの約束ひとつそれだけが魔法みたく冬を輝かせるWinter Wonderland にぎわう人波は迷路一人より孤独な気にさせた恋人を信じられなかった日々あの頃は綺麗だと思えなか…

  • 美しい顔 (with 礼賛) – 土岐麻子

    Is beautiful wonderful?誰もあなたの美しさ はかれないたったひとつの身体を あなたを誇れたならばほんとうはあなたは美しい人 彫刻のフェイスライン2000年生まれ 東京で暮らした広告のような 十代のあなた 画像のなかで 綺麗 作り変えた顔は 未来を変えた Is beautiful wonderful?誰もあなたの美しさ はかれないたったひとつの身体を あなたを誇れたならばほんと…

  • 天国にいちばん近い島 – 土岐麻子

    いつも私の事だけずっと思っててくれなくて いいの自分の夢にすぐムキになるそんなとこ好きだから とてもI Know You 恋した時 みんな出会う自分だけの神様Love 平凡な Love ささやきがあなたのくちびる 宝石に変えるLove, Let’s Stay TogetherLove だれよりも天国にあなた いちばん近い島 離れていても心配しないふたりには目印しが光るオペラグラスをのぞ…

  • ドア – 土岐麻子

    ガラス窓の雨 あなたの涙を思い出すゆうべから続く嵐は静まる気配もない 空っぽにしたボトル ふざけあった大通りドアを閉めてもつれるように抱き合った読み終えた本のように あの日々をしまいこんで僕らしい幸せ感じ生きているけど 今夜雨が止んだら今夜雨が止んだら僕はあなたのドアをたたいてしまいそうだよお互いから逃げ出しお互いを傷つけた終わりを恐れたんだろう僕らはまだ本当は向かい合ってもなかった 憎んでみせた…

  • close to you – 土岐麻子

    見下ろした路地は帰る人の群れひとつずつそっと 静けさともしてゆく 誰かがあなたにあなたもあなたに名前つけようとするたび無口になる 空に溶けそうな月低く過ぎる飛行機 あなたは 薄明の屋上で見渡して 探してるわたしの肩が その場所になれたならばいいのに のぞまれるままに誰かのふりして 生きていくことはときどき孤独になる 引き裂かないで心と体をちぐはぐなすべてを 両手で抱きしめたい close to y…

  • 眠れぬ羊 (with TENDRE) – 土岐麻子

    長い夜を終え 看板をしまう街の音夢から醒めた仲通りの十字路駐輪場から見上げた空今朝は愛おしく思える 探しものはまだ見つからないままでそれでもこんなふうに笑い合うの 眠れぬ羊 朝焼けの街散り散り仲間に手を振って帰る時間が好きなのやさしさ数えて昨日より今日は上手に生きてゆける 数杯のコーヒーチョコレートサンデーとフレンチフライと夜更けのスープとあの席で聞いた これまでの話なら全部自分のことのよう 覚え…

  • birthday song – 土岐麻子

    笑顔も 泣いた顔も 少し不機嫌な顔も古い写真のなかの どんな顔も特別なの 雨が上がった街が目を覚まし きみが生まれた日を知らせるある日出会ってからわたしの世界の色も生まれ変わった 指をこぼれてく 砂によく似たはかない一瞬をきみは永遠みたいに 輝かせるから you make me feel so happy色付いていく日々明日は one hundred roses昨日は morning glorie…

  • travellers – 土岐麻子

    息をひそめて 二人眺めてた線香花火 火が落ちて消える僕たちは 離れてしまったやっと気づいた 見慣れてたその横顔が遠い きっと僕たちは 旅の途中で出逢いここまで過ごしてきたはじめから 違った目的地のtravellersここからわかれみちなんだ少しこのまま ほんの一瞬の 情熱を分け合ったきみと歩いた 景色は鮮やかだった 振り向いたきみは 少し笑って出逢った頃と とても似てて引き止めることはこれ以上出来…

  • Apple pie in the sky – 土岐麻子

    海岸線 走り抜ける車はいま輝く風景の 一点の乱反射明日の行方は分からないけど信じていたい 僕らの Apple pie in the sky 時刻がまわって どこかの街の渋滞情報一度も止まらず 走ってた日々は特別だった 離れてゆく それぞれの場所描いてきた 同じ夢を抱きしめ 海岸線 走り抜ける車はいま輝く風景の 一瞬の乱反射明日の行方は分からないけど信じていたい 僕らの Apple pie in t…

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