長い夜を終え 看板をしまう街の音
夢から醒めた
仲通りの十字路
駐輪場から見上げた空
今朝は愛おしく思える
探しものはまだ
見つからないままで
それでもこんなふうに笑い合うの
眠れぬ羊 朝焼けの街
散り散り仲間に手を振って
帰る時間が好きなの
やさしさ数えて
昨日より今日は
上手に生きてゆける
数杯のコーヒー
チョコレートサンデーとフレンチフライと
夜更けのスープと
あの席で聞いた これまでの話なら全部
自分のことのよう 覚えてる
望んだようには
いかないことばかり
そのたびさまようけど
わたしたちは知ってる
ほんとうの望みを知るための
間違いだって
わたしたちは知ってる
眠れぬ羊 朝焼けの街
散り散り仲間に手を振って
こんな時間が好きなの
やさしさ数え歩く
眠れない夜の
群像劇のなか
わたしたちは生きてる
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