少しだけ 愛を知ったりして
少しだけ それを返してみた
少しずつ ふたりでひとつに
なった気でいたよ
愛がなにかはわからないけど
あの日々は確かに美しかった
私なんかに勿体ないほど
眩しかったよ
大切に 守られたりして
大切を 捧げたりもした
大切な はずだったのにね
はずだったよね?
あっけないよな あっという間に
さよならなんだぜ 愛も運命も
くしゃみひとつで飛んでくような
そんなもんだろ
今更 遅いよ遅いよ遅いよずるいよ
温もりだけ知らせて消えてった
あなたはひどいね
ひとりで歩いてゆけるの?
ふたりの愛なしで…
気がつけばそれは出て行って
この部屋はからっぽになった
私までからっぽみたいだね
がらんと泣いてる
愛がなにかはわからないけど
あの日々は確かに暖かった
幸せだったよ。
思い知らされる 胸の痛みに
声が聴きたくて 名前を呼んでも
愛を探しても どこにもないんだね
ゴミ箱の奥
クローゼットの中
カーテンの裏…
少しだけ 愛を知ったりして
少しだけ それを返してみた
少しずつ ふたりでひとつになった気でいたよ
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