ミーマイナー

  • もういいよ。 – ミーマイナー

    少しだけ眠い世界がだんだん色付いて時刻は午前四時をまわる目を覚まさなくちゃ 最後まで夢を見ていた 君と僕を繋いだ糸手繰り寄せないとどこか遠くに消えちゃいそう消えたいんだいっそ癒えないあの日の傷跡壊れそうなハートもういいよ 薄暗い部屋でくだらない話をしたらまた君の夢を見てしまう目を覚まさなくちゃ 今だけは夢を見たいな 僕の声が届かないと明日はもうないと涙流したあと消えたいんだいっそくれた愛は空っぽ愛…

  • 愛の排水口 – ミーマイナー

    最後の言葉が 喉の奥に詰まって絡まったままで ひとつも出てこないんだ我慢してたのはあなただっていうのに僕のことばかりで自分が嫌になる 振り向きもしないで君は がちゃんとドアノブを閉めた もう二度と会えないんだね ほんとに出て行くんだね掴む後ろ髪すらなかった 君は排水口に流して行ったから 後を濁さないあなたの髪の毛だけが絡まったままで 排水口に残った2人で歩んだ幾何の歴史の最後の証拠が渦を巻いて黒に…

  • オンリーロンリータウン – ミーマイナー

    行きつけの町中華潰れてしまった初夏の合間に段々と住みづらくなるダサくて治安の悪い街あんたの荷物は触れずにそのままふらり猫みたく帰ってきてもいいように 変わらない関係でいれると思った僕ら若かったそう人は案外存外人外で僕は苛ついた「愛しい」だなんて言わないでお願いだから捨てられない荷物を増やさないで もう気づいてるよ、気づいてるよ「他に好きな人ができた」わかってるよ、わかったけどだけど 帰っておいでよ…

  • 夏時雨 – ミーマイナー

    はらり舞う夏風に目を覚ましたカーテンを開けばそこにいる気がして火照った身体も乾き切った喉もあなたのせいねと笑ったスコールが過ぎ去るようにぴたりと降り止む愛は湿り気だけ残していった 思い出したくない涙ばかりで心の部屋中溢れてしまうから今はただあなた、あなたの余熱を目を閉じて思い返すわ 夜の静寂に追い越されぬようにと暮れ残る梢枝に思いを託したあの夏に帰りたいと願う暇はあなたの街にもありますか?遠くに沈…

  • がらん – ミーマイナー

    少しだけ 愛を知ったりして少しだけ それを返してみた少しずつ ふたりでひとつになった気でいたよ 愛がなにかはわからないけどあの日々は確かに美しかった私なんかに勿体ないほど眩しかったよ 大切に 守られたりして大切を 捧げたりもした大切な はずだったのにねはずだったよね? あっけないよな あっという間にさよならなんだぜ 愛も運命もくしゃみひとつで飛んでくようなそんなもんだろ 今更 遅いよ遅いよ遅いよず…

  • 足りないとこ – ミーマイナー

    “足りないとこが愛おしい”なんて生まれて初めて言われたよ隠していた傷も見せてしまいそう優しさのつもりでしたんだよなのに君を傷つけていた守られるより守りたかった守れなかった もう隣にはいれないけど愛してるよ君がくれたお揃いのキーホルダー寂しそうな音を立てて揺れてる “お互い足りない、それでいい”なのに全部奪ってしまったよ今の私 君で出来上がってる君を想って言わなかったただの自己満 妄想癖どうせ私は自…

  • レンタル彼女 – ミーマイナー

    はじめての愛も はじめてのキスもはじめてのアレも 全部返してよなんて嘘だよまた会うための口実に返却期限は 延長に延長重ねて催促の文字すらも欠伸差し押さえたい左手は 誰かの横に あなたにとって私は旧作?準新作?せめて名作の棚に返してよ全米が泣くような恋じゃなく六畳間の背伸びでもふたり過ごした時間はすべてが名画みたいでどんなワンシーンにも涙が出るの「ここ笑うとこだよ」なんてさ隣で茶化す君に買い取ってほ…

  • のどあめ – ミーマイナー

    君がいなくなって2日と16時間が経つみたいですあれから微熱続きで朝か夜かもわかんない吐き捨てられた言葉無理矢理飲み込んだせいでしょうか使い回された言葉洗い流せなかったからでしょうか ダーリン 君がよく舐めてたのどあめが欲しいよ 愛して欲しいなんて言わないからお願い私を嫌わないで足りないなんて言わないからお願い私を見捨てないで君からうつった風邪ならこのまま治らなくていいんだもう君はいないけど 寝なく…

  • ごみ – ミーマイナー

    捨てないでよ まだ燃えるゴミの日じゃないよ話し合いたいことだってたくさんあるのにだから 捨てないでよ もう少し待って丁寧に仕分けしてってねぇ、これも捨てるの? 分別できないな 大切だから分別つかないな 子どものように 愛して愛していたんだな燃やせない思い出ばかりが募って 苦しい恋して恋していたんだなだから、いつか燃えるんだな ポリ袋に仕舞い込んだテディベアも息苦しそうだなきっと似たもん同士だ 今更…

  • あくまで生活 – ミーマイナー

    毎日朝からあなたに会いに行く別に理由も、約束もしてないけどおはよって声かけて布団に入る2人だけの宇宙空間 冷えた体があったまってきた 繰り返して繰り返した時間と指先が絡まって大切な人になっていくんだあなたが今日も あくまで、生活特別なことばっかりを期待しちゃいけないあくまで、恋人私たちは別々を生きてきた2人 優しいあなたが何度も何度も怪我をしてしまうんだ私ナイフみたいに尖ってて痛いみたい あくまで…

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