ポンツクピーヤ

それだけ – ポンツクピーヤ

とってつけた愛情で
絡ませた 2人の生活は
夏の微熱で
くっついたり離れたりする
顔を赤くして
咽びながら振り返る君を眺めた
夏が終わる
それだけ、それだけだよ、

シンナーの匂い漂う
マンション建設地を過ぎれば
君と過ごしたボロアパートがあって
引越したて、勢いで買った観葉植物が
ベランダの隅で枯れている

思いつきの性欲で
また君のことを傷つけて
カーテン開けっぱなしで
君がそれを嫌がって

ああ、もう、いいよって言ってみたら
ごめんねって君がつぶやいた

君の髪の匂いが好きだった
でも愛してはなかった
だからたまに思い出したりして
ちょっと虚しくなるだけ
君はいつでも僕に優しくて
それがなんだか、嫌だった
それだけだよ、ただ、それだけだよ

気づいた時には遅かったって
テレビから流れた
それで言うと僕は最初からわかってた
君の好きなドラマは全く面白くなかった
でも君のことは好きだったよ

君の帰りが少し遅かった
だけで無性に苛立って
冷静なフリをしてた空虚は
いつも嘘をついてた
帰った君の顔は赤くって
ただ楽しそうだった
だから、なんだか負けた気分になって
怒鳴りつけたりした
君はいつでも僕に優しくて
ちょっとだけ愛してた
それだけだよ、ただ、それだけだよ

とってつけた愛情で
絡ませた 2人の生活は
夏の微熱で
くっついたり離れたりする
来年の計画を立てたがる君に
そっけない返事をした
夏が終わる
それだけ、それだけだよ、

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