涙と同じ味をしている
傷跡はきっと今夜痛むだろう
もし緩い波なら来ればいい
ほんとうは傷つきたがりなんかじゃないんだよ
置き去りの願いは叶ったりしないから
落ちてきそうな星たちの空見上げ
羽搏くように笑った
標なんてもう失くした
何処にいても君の言葉は
離れないよ
あの海を返して
木霊は懐かしく
実って朽ちていく
終末的な音をたてて
輪郭のない泣いてる君を抱いて
羽搏くように笑って
名前なんてもういらないって云って
その時が来たのなら
僕はきっと…
打ち寄せるこの記憶も
砂になったあの生命も
何も変わりはしないのなら
もう一度
あの海を返して
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