――たとえば、もし世界が滅びて
地球にふたりだけになって
――あるいは、わたしが年老い
あなたの名前を忘れてしまったなら……
そんな時がいつか来ても
ずっと、ずっと愛してほしい
さぁ、あなたが愛した小説のヒロインになったら
『セカイ』か『わたし』二者択一よ
天秤に掛けられても選んでね
ねぇ、文字化けしそうな毎日もあなたと綴るよ
活字だらけのこの日常から
あなたひとつだけの〈愛〉を見つけてね
絵画や映画よりも、きれいな日々を描けたなら
さぁ、あなたに愛された小説の英雄になってさ
この『地球(ほし)』や『世界』『町』を救おう
そして、ふたりで表紙でも飾ろう
ねぇ、あなたの心を摩るような言葉を紡ぐよ
心許ない台詞になったら
「なんだそれ(笑)」って、バカにして笑ってね
さぁ、あなたとわたしの物語の序章が終わるよ
『あらすじ』にない、『目次』にもない
ふたりだけの思い出を話そう
ねぇ、あなたとわたしのこの日々が
フィクションじゃないという
確証もない、自身もないけど
後日談(エピローグ)まで付き合ってね
……誓ってね?
あぁ、あなたが愛した小説のヒロインみたいには
なれそうにない、それでもいいかな?
地球上からわたしを選んでね?
ねぇ、あなたが愛した小説のヒロインじゃないけど
可奈思(かなし)がった日々、憶えているから
あなたひとつだけの〈愛〉に記させて
――たとえば、もし『セカイ』か『わたし』の
どちらかひとつを選ぶなら
あなたは『セカイ』を選んでね
『わたし』との思い出は胸に秘めて
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