黒く錆びた鎖のように
もう疲れ果てた
あてもなく路傍に沿って
彷徨える影法師
どこにいればいいの
ここにいてもいいの
誰も必要としない心臓の音
「背中に生えた羽根のせいで
どこまでだって飛べる気がするのよ」
遠くの方から聴こえてきた
君のような君のような気がした
風のように小雨のように
夏が朽ちるように
泣き喚こうと塞ぎ込もうと
時は過ぎて行くから
いつもここにいるよ
どこにいてもいいよ
掠れるくらい小さい声で歌う
消えてしまえと祈る僕の
かきむしる背に赤い血が滲む
鏡に映る歪んだ顔
飛べるような飛べるような気がした
「背中に生えた羽根のせいで
どこまでだって飛べる気がするのよ」
遠くの方から聞こえてきた
君のような君のような気がした
君のような君のような気がした
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