風薫る中笑った
その少年は言った
「今のそっちの世界はどうだい?
僕は上手くやれてるかい?」
少し見ないうちに随分変わってしまった街並みは
まるで僕の心を映したようだった
情けないほどに何もかも手放した僕だから
あの頃のまま笑う君が憎らしくてさ
目を逸らしたんだ逃げたんだ
このままじゃ僕が惨めになってしまいそうで
思い出の中残した
僕らの約束はもう破いたの?
独りで守って馬鹿みたいだな
忘れてしまえるなら
“永遠”なんて言葉使うなよ
独りで期待して馬鹿みたいだな
ほんとに
期待などしなければ
呼吸が楽にできたから
急な夕立でさえ
どこか美しくてさ
なぁ、いつからだ?
耳障りいい言葉ばっか
吐き出すようになっちゃって
あぁ、ホント馬鹿みたいだ
思い出の中腐った
僕らの約束はもう破ったよ
独りで守って馬鹿みたいだな
どうせ忘れてしまえるから
“永遠”なんて言葉信じるなよ
独りで期待して馬鹿みたいだな
ほんとに
何もかもが騒音に聞こえた
もう何も聞きたくなかった
この世の全部がうざったいんだよ
目を塞いで
耳を塞いで
それでいいじゃないか
何が悪いんだよ
「僕ね
大人になったら
いつかきっと立派な…」
風薫る中笑った
その青年は言った
「今の世界はだいぶ慣れたよ
僕は上手くやれてるよ」
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