あたらよ

  • 13月 – あたらよ

    次こそは次こそはと泣いて転んでも顔を上げて生きてきたでもそれもいつしか僕の心蝕み足元ぐらついてたんだ 知らない見えない振りならできたのでもそれじゃ心死んでいくの知ってたでしょ心幾つ殺したって大人なんかなれないねぇ僕がなりたかったものは うざったい世界に蔓延る有象無象が当たり前のように刃向けて飛んでくるねぇ「これでいいや」「これでいいの?」「これでいいんだよ」心で心を殺すのほら、簡単なことでしょう?…

  • 雪冴ゆる – あたらよ

    澄み切った空痛いほどの冷たい風を噛み締めていた 冬の空はいつもよりずっと遠くに感じてしまう 「また来年ね」って君が笑っていたから伸ばしかけた掌そっと右ポケットへ逃がしたんだ 渡したいものは増えてくのにそのどれも形がないから僕の心の中ずっと独りぼっちさ迷ってる何処に行くの ここにいるよ今もずっと独りで歌っているんだこのままどこか遠くへこのままずっと遠くへ巡り巡って君へ届けばいいのに 思い返せばどんな…

  • 今夜2人だけのダンスを – あたらよ

    今夜2人だけのダンスを乾かないように愛情をこのまま明けない夜に2人 雨上がりの香りが残った街並みは輝いて見えたの要らなくなった傘を片手に水溜まり避けて歩く 2人の背中を車のライトが照らした飲み干せない珈琲が手の中で踊る 今夜2人だけのダンスを乾かないように愛情をくれよもっともっともっとって満たされない心でないてるの求め合ってしまえば最後孤独が夜を深くしていくこのまま明けない夜に2人 少し湿った部屋…

  • 届く、未来へ – あたらよ

    前へ澱みなく声が届くまで恐れなくていいもっと遠くまで空見上げながら傘はもういらない 昨日の夜に撒いた種は芽吹いた花は咲き進むべき方角へ 広げた両手まだ見ぬ世界それら全てが美しいと思うんだ背伸びすりゃほら届く未来へたとえ歩みが止まろうとも僕は進む 風吹く街に身を委ねながら気付かないうちにもう随分と遠くまで来たんだと昨日までを想う 広げた両手まだ見ぬ世界それら全てが美しいと思うんだ背伸びすりゃほら届く…

  • 夏が来るたび – あたらよ

    木漏れ日の中1人歩く言葉も何も要らないような夏の空ただ流れる雲の中に君の影を探していた 揺れ動く夏の風に僕は今君の声を見ていたんだひどく懐かしい香りそのせいで僕は今もあの日のまま 手放してしまった物の重さに後悔ばっか募って嫌になる 今でも夏が来るたびまた君を思い出してしまうの馬鹿みたいだいつか忘れてしまえる日が来ることが怖くて泣いているのでしょう 今でも 掌から零れていく面影を忘れまいと君を描く夏…

  • 空蒼いまま – あたらよ

    子供の頃夢にまで見た日々は変わらない日常の中で薄れてしまってさあんなに遠くに見えていた青空は今じゃもうすぐそばにある 妥協の繰り返しそんな日々に疲れてしまってさ繰り返し夢に見るこんなはずじゃなかったなんてもがいている ねぇ想像も出来ないような場所へ2人で逃げ出してみようよ僕らだけしか分からない価値ある物トランクに詰めて 誰にももう分からなくていいよ僕ららしさは僕らが創るのあいつに何を言われたって僕…

  • また夏を追う – あたらよ

    梅雨明けの空滲む街窓から透ける街灯はまるで月明かりのように僕らを照らす 欠けた夜空に散らかった喧騒に紛れる星はまるで僕らのようさ自分を隠してる 泣くのはもうやめにするんだここからは一人歩くんだ君以外の誰かをまた愛せるようにほらずっと僕らはきっとどこかでいつも何かを間違えていたんだねそれでも変われない君を取り残していつしか僕だけ変わっていたんだほら気づけばもうまた夏を追う いえない傷が増えていく取り…

  • アカネチル – あたらよ

    雨ざらしのバス停で傘も持たずに君を待っていた多分僕は何一つ君に適わないから君のために待つ事くらいの わがまま許して 君は言うんだ 僕に笑って「どうせ君も離れてくよ。たとえどんなに想いあっても、君もいつか私の前から」 「いなくなっちゃうんでしょ?分かってるよ」そう言って涙を流す君の横顔が離れないよ何百回目をつぶってみても思い出してまた胸が締め付けられ痛むんだ誓うよ。幸せにするから。泣かせないよ。泣か…

  • 青を掬う – あたらよ

    はらはらと散る花にゆらゆらと揺れる風に言葉を乗せ宙を泳ぐ忘れないように 微風吹く空を仰ぎ見る僕らそれぞれの今日を生きてゆく 真っ青に光る空を吸い込んでしまいたくなった 届くはずの無い空手を伸ばし掴んだ僅かな温もり掌閉じ込め はらはらと散る花にゆらゆらと揺れる風に言葉を乗せ宙を泳ぐ忘れたくないもの一つ抱えて さよならが青いのは目に映らないからだ空の青に溶けて残った余韻を掬うんだ 春風吹く空を仰ぎ見る…

  • 52 – あたらよ

    東の空が白んで僕は今日を生きていく覚悟をする心はまだ昨日を生きてる望むものとは違う世界 誰かが云う他人のせいにするな誰かが云うお前はもっと出来るはずだ 誰の言葉でもない言葉達に囲まれ僕の声はいつしか溶けてしまったの 花も咲いてゆくのね散るくせに 吐き出した想いは目の前で朽ちてく行かないでと叫ぶ夢は遠のいて行く 望んでいた未来はこんなはずじゃないと昨日までの僕が嘲笑ってるくだらないなと 柔らかい朝日…

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