あたらよ

交差点 – あたらよ

君が残した言葉が
あの交差点で吐いた文字が
今も横断歩道に散らばってると聞いた
集めに行って拾ったけれど
言葉はなんだか紡げなくてさ
あぁ、悲しくなったや

虹が空にかかったって
はしゃいでいた君はどこへ行ったの
隣で笑顔を振りまいていた
君は君は君はいないや

今更君を追いかけても
届きやしないことくらいは
分かってんだ分かってんだ
痛いほど

それでも君に今会いたくて
歩みを止めずに
君に追いつきたくて
必死に足を回してんだ
それでも君は遠くへ
遠くへ行ってしまった
ねぇ今からじゃ追いつけないかな

見えない靴を履いて
走って行った君は高く空を飛んだ
僕じゃ追いつけないような場所
高く遠く空へ飛んでった
今更追いかけたって届かないことはわかってるんだ
痛みが心を支配していく夜

朝の光が差し込んだ部屋に
君は一人立ちつくしていた
「どうしたの?」って声をかけたって
君は俯いている
笑った顔が見たくって
必死にもがいていたあの日々も
今では愛おしいほど
掌の中でうずくまってんだ

ねぇ、ほら笑って見せてよ
まだ、まだ終わっちゃいないだろう
溢れる言葉全てが閃光して
君が見えないや嫌

あぁ、でも君もいつしか
僕さえ見えなくなっていて
孤独の海を泳いでいた

見えない靴を履いて
走って行った君は高く空を飛んだ
僕じゃ追いつけないような場所
高く遠く空へ飛んでった
今更追いかけたって届かないことはわかってるんだ
痛みを飼い慣らそうとする夜

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