tayori

薔薇の下で – tayori

夜に浮かぶ月を仰いで
満ちた虚が頬を伝う
揺らぐ声は遠く聞こえはしない
衰えてゆくその身では

人知れぬ逢瀬は 熟れた薔薇の下で
いたずらな運命に解かれた脆い日々の
温みに焦がれてる

花惜しむ心詠って
撫でる風にあなたを憶い出すの
季節が移ろうとも褪せぬこの約束を抱いて
どれくらい時は経つだろう

空の青さも 星の瞬きも
全てあなたが教えてくれた
満ちていくことが 失うことを意味しても
幾度と荊を選ぶのでしょう

静寂を忘れるほど いとも鮮やかに色づいた
光差す硝子の箱庭 立つ影は遠い夢

水面に映る月を掬えたのなら
あの日と違う答えがあったのかな
指の隙間から落ちてゆく花びらに重なる
わたしを受け止めてほしい

永遠だってどこか綻んで
春が来るみたいにいつか解けてゆく

花香る瞬きの中
冷めぬ熱を餞け 手を離した

花惜しむ心詠って
撫でる風にあなたを送り出すよ
季節が移ろうとも褪せぬこの約束を解いて
またいつか逢えるその日まで
あの薔薇の下で

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