花は濁って海へと向かう
過ぎた日々の青さだけ
残して散りゆく
夜は実って月は満ちていく
熟れた緋色の綻びを
誰かが摘み取って
涙一つ 声を枯らして
誰にも届かない唄を詠む
闇の中響く音は
その終わりを知っている
もう二度と戻らない
移りゆく時の中で
君だけをただ見つめた
悪い夢に見た光を
風は薫って彼方で燃ゆる
旅立つ日の面影を
今でも思い出す
涙一つ 海を渡って
流れる雨となり芽を宿す
花開くその季節の
木漏れ日を想いながら
もう声も届かない
移りゆく時の中で
君だけをただ見つめた
遠い夢の中
この日々もこの唄も
巡りゆく時の中で
僕だけがただ出逢えた
淡く消えそうな光を
確かにそこに在った光を
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