saji

Apricot – saji

君が思っているより
私はちっとも
優しくなんかないし
物分かりが良い訳でもない

ただ君が望む
理想像ってやつを
演じていれば
振り向いてくれるかなあ
なんてさ、

自分勝手な夢見てはいつも
鳴るはずのない電話を見つめてたの
君が望む“誰か”の影になりたい
気まぐれでもいいよ
それだけでいいから

この恋が
終わる云い訳-理由-を
いまだってずっと探しているんだ

さよならも云わせてくれない
始まってすら居ない
小さな恋が
茨のようにまだ絡み付いているんだ

人が思っているより
言葉じゃ何にも
伝わってなどいないし
心の中はまるで見えない

だから君が想像する
女の子ってヤツは
上辺だけで空っぽな
愛玩具でしかないの

いつか僕らが
大人になったとして
偶然、街で出逢って
垢抜けた私に
「綺麗になったね」って
声をかける君を
見えないフリして
傷つけてしまいたい

さよならも云えない恋が
出口のない
答えを欲しがってるんだ
叶わなくても良いから なんて、
そんな恋がどこに
あるって云うの
形の無い傷跡-きず-が
膿んで血を流している

いつか時間が
総てを洗い流して
忘れさせてくれるとか
大人たちは云うけど
思い出を綺麗に
飾り付けるには
私にはまだ
眩し過ぎて見えない

この恋が
終わる云い訳-理由-を
いつだってずっと探すフリをしていた

さよならのたった一言が
癒えないまま 心に隠し続けた
茨のようにまだ絡み付いた恋が
君の不幸せを願っている

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