saji

灯日 – saji

正論が今日も誰かの
命を奪ってゆく
善悪の答を辿り
心を軋ませる

たとえ僕がいま
死んだとしても
未来はなにひとつ変わらずに
何事もなく
明日がまた始まる

さらば
荒天の血の轍を征け
どれだけ世界が醜くとも
総ての嘘が暴かれてゆく
いつかの無償の日々

真実と虚仮-ユメ-の狭間で
淀んだ自分らしさ
やがて
感情に呑み込まれるように
引き鉄に手をかける

たかが一人くらい
消えたとしても
世界はなにひとつ変わらずに
声なき声の
明日は未だ、明けない。

さらば
荒天の血の轍を征け
どれだけ傷付いたとしても
曝け出す
虚栄-ウソ-も後悔もすべて
心に刃を立てろ

荒天の血の轍を征け
どれだけ世界が醜くとも
見つけ出す
僕が生きている意味を
命の灯を燃やして

総ての嘘が明かされてゆく
命の灯は消えない

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