ifsixwasnine
HELLO – ifsixwasnine
消えない苦悩を振り解けず
稀な休日(やすみ)も溢れ落ちてゆく
陽光(ひかり)に透けた葉脈みたいに
分岐れてく道にも、絶えぬ恩寵を。
時折紛れるノイズ
遮断も儘ならない
雑踏からそっとキミの手、牽いて
何処か遠くの国まで。
蒼い鳥の群れが南へ飛び立つその様を見た。
空まで切り立った高いビルの谷を抜けて
海岸線へ。
ボクらの憂鬱も奪い去ってゆく気がした。
祝福の鐘がどこまでも鳴り響いていた。
「hello.hello.hello…」
今は届かない。
希望、理想、思想
儚い願い。
「why are you here?」
誰かがそう言った。
空砲を合図にとりどりの風船は放たれた。
子供達の手には白いカサブランカ
在りし日々の残り香
にわか雨から、陽射しが戻る頃には
痛いくらいの静寂がボクらを殺して。