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  • Colors – ifsixwasnine

    さっきまでの雨も嘘の様積乱雲が告げる季節 遠くさざめく、調べに併せて賑わう声が急かす。キミの足取りは軽やかに夕間暮れにこだました やがて闇が裾を延ばせばそれをキャンバスに変えて色彩達をぶちまけよう解け入る様な光の跡がキミの頬を照らす度に幾度も恋をする。 少し後ろを歩く僕には微かに濡れたその睫毛のそれだけ、ずっと(やわらかな)気掛かりだった。(風に揺れて)見せないフリをしてた。 汗をかいたラムネは涼…

  • 花 – ifsixwasnine

    色褪せた日々の片隅にひとひらの彩りの様に在りたい。名など誰も知らなくても強く、強く、咲け。 くたびれた靴紐を幾度も結び直しては落とした視点を戻す事にも恐れを感じ始める。 点いては消える。光の渦に掻き消された声か?または悲鳴か?今は分からないけれど しなやかに、けれど頑なに風に揺れる花の様に在りたい。名など意味を無くしても強く、強く、咲け。 明くる朝に全てが目の前から消えたなら昔見た映画のモノクロの…

  • Sunny rain – ifsixwasnine

    濡れた髪から滴る雫声にならずに息を呑む静けさ。 未だ気付く素振りさえ見せないけどキミはきっと知らない大人に変わってた。 遠く香る雨の音に紛れ込む呼ぶ声が探している それは誰なの?風に呑まれて聴き取れぬまま怖くて目を逸らす臆病者を嘲笑って。 延びる影法師、幽玄と目眩。揺らぐ陽炎、蝉時雨に惑う。 嬉し?悲し?表情は窺えない汗が引く頃には空気は澄み渡っていた。 遠く香る雨の音に紛れ込む呼ぶ声が探している…

  • HELLO – ifsixwasnine

    消えない苦悩を振り解けず稀な休日(やすみ)も溢れ落ちてゆく 陽光(ひかり)に透けた葉脈みたいに分岐れてく道にも、絶えぬ恩寵を。 時折紛れるノイズ遮断も儘ならない雑踏からそっとキミの手、牽いて何処か遠くの国まで。 蒼い鳥の群れが南へ飛び立つその様を見た。空まで切り立った高いビルの谷を抜けて海岸線へ。ボクらの憂鬱も奪い去ってゆく気がした。祝福の鐘がどこまでも鳴り響いていた。 「hello.hello.…

  • 猫になりたい – ifsixwasnine

    気紛れに買ったけど花の付かない植物部屋の隅で人知れず枯れた。 世話するよりもされる方が案外向いてるのは分かりきっていた。(そう、朝は怠惰。揺れるカーテン、皮肉にも青天。)ah…ah…ah…ah…回想と嫌悪からスタート ほら、甘え上手なフリをしていつも見透かしてる青い目で手玉にとられたフリをして飽きるまでのひとときの戯れね。 はぐれた事さえ意に介さずに…

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